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一児の母、コーチになった元100m日本女王・市川華菜34歳の告白「変なプライドは全部捨てたんです」五輪出場、華やかな現役時代のウラにあった“挫折”
posted2025/12/19 11:03
2021年に現役を引退し、現在は子育てをしながら中京大のコーチを務める市川華菜さん
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
Shiro Miyake／Asami Enomoto
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陸上の女子短距離選手で、女子4×100mリレーのメンバーとして2012年ロンドン五輪に出場した市川華菜さん。ダイナミックな走りに加え、華やかなルックスでも人気を博した市川さんが2021年に現役を引退してから、4年がたった。この間に結婚と出産を経験し、現在は中京大学陸上部でコーチを務めている市川さんに、現役時代の思い出や苦労、結婚前の秘話から出産・育児まで幅広くインタビューした。
子どもの頃から水泳をやるなど活発だった市川さん。陸上競技との出合いは中学に水泳部がなかったため、母の勧めで陸上部に入ったのがきっかけだった。
「初めての挫折でした」明かした瞬間は…
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最初は走幅跳をやっていたが陸上専門の教師から「きみは200mに向いているよ」と言われて短距離部門へ。進学した岡崎城西高校でも良き指導者に恵まれて100mに取り組むようになると、3年生の時に100mでインターハイ7位という成績を残した。
「高校に入学した時はインターハイの意味も分からなかったくらいなのですが、仲間が強くて、3年生の時にはインターハイ優勝者が3人も出ました。一緒に練習していた仲間がすごかったからそこまで行けたのだと思います」
高校卒業後は中京大学へ進学。陸上部に入り、1992年バルセロナ五輪男子100m代表で、ボブスレー代表としても1998年長野五輪に出場した青戸慎司コーチ（現中京大学陸上部副部長）の指導を受け、めきめきと頭角を現した。そして、大学3年だった2011年、世界陸上（韓国・大邱）の女子4×100mリレーの日本代表メンバーとなった。
