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写真集が大反響、人気急上昇のウラで…ビーチバレー“のあまゆ”はなぜ解散したのか? 菊地真結24歳が打ち明けた「衣笠乃愛との関係性」「日本代表を目指したい」
text by

吉田亜衣Ai Yoshida
photograph byAsami Enomoto/Kazuaki Matsunaga
posted2026/01/10 11:03
春高ヒロイン→ビーチバレーで活躍する菊地真結のインタビュー(第3回)
「日本代表を目指したい」
そして菊地は、オリンピアンから技術以外でも大切なものを学び取った。
「美樹さんはチーム作りというところを大事にしていました。練習以外の時間でもいろんな話をしたり、いろんなことを共有したり。最初に美樹さんからそれがチームとして強くなれる要素だからと言われて。だから遠征に行った時も一緒に過ごす時間が多かったんですけど、自然に距離が縮まってきて勝った時の喜びの度合いが違うっていうか。終わった後、これで終わりか、と寂しくなるくらい大事だったんだなと。短い期間で美樹さんのコーチと私のコーチ含めて4人でたくさん話し合ったし、いろんなことを共有しましたね」
遠いと感じていた目標を射程圏内に収めた菊地は、さらにもう一段階、上のステージに足をかけたいと思い始めた。
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「美樹さんと組ませてもらって自分が狙われた中で勝てたのは、少し自信になりました。もちろん美樹さんの力が大きかったんですけど。だけど、そういうレベルの高い選手と組めば、もしかしたら日本のトップになれるかもしれない。世界で戦えるかもしれないっていう気持ちが出てきて。美樹さんと組んでから考え始めるようになって、代表を目指したいなって思うようになりました」
それは身長167cmの菊地にとって非現実的ではない。東京五輪日本代表の村上めぐみ(現JOC理事)は身長165cm。前出の石井とともに2018年の世界ツアー最上級の大会でベスト8に入り、大観衆が見守るメインコートでプレーした。国際大会で結果を残せば、菊地が日本代表メンバーとしてエントリーされる可能性は十二分にある。
「ビーチバレー競技を知ってもらうきっかけに」
目標値が上がっていくたびに、自分自身が目指したいアスリート像の輪郭もくっきりと鮮明になってきた。
「最初モデルのお仕事をもらった時は、自分の名前を知ってもらいたいっていう気持ちが強かったんです。でもそれがビーチバレーという競技を知ってもらうきっかけにつながったらいいな、と今年に入ってから思うようになりました。昨年までは美樹さんや村上めぐみさんたちと話をする機会もなくて、『Players』(日本ビーチバレーボール選手会)も自分にはまだ関係ないかな、と心のどこかで思っていた部分もありました。
美樹さんが『自分の経験を下の選手たちに伝えていきたい』と言ってくれたり、同期の選手たちがビーチバレーをもっと良くしていこう、広めていこうって言っているのを聞くと、『皆、そんなことを思っていたんだ』と。自分もビーチバレーに貢献したいなって思うようになりました」
芽生え始めた一人のアスリートとしての自覚。未だ眠る潜在能力が覚醒した時、菊地はさらにビーチで輝きを放つ存在になる。〈インタビュー第1回、第2回も公開中です〉
(撮影=榎本麻美)


