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[認知→分析→判断→実行のススメ]語学力も競技力も高める「言語技術」って何だ!?

posted2025/12/13 09:00

 
[認知→分析→判断→実行のススメ]語学力も競技力も高める「言語技術」って何だ!?<Number Web> photograph by AFLO

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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現地語を話せるだけでは不十分!? 欧米諸国には多くの日本人が知らない「人に伝えるための教育」が存在する。中高生時代の西ドイツ在住経験からそれを研究し、JFAやJOCへの指導実績もある三森ゆりか氏に聞いた。

「スキルとして、外国語の習得は大切です。でも、それだけでは足りません。アスリートが海外で結果を残すには、論理的思考と批判的思考、そしてそれらを含む『言語技術』が必要になります」

「つくば言語技術教育研究所」代表の三森ゆりかは、思考を論理的に組み立て、相手が理解できるように分かりやすく表現する「言語技術」の普及・向上に努めてきた。その背景にあるのは、三森が10代の4年間を当時西ドイツの首都ボンで暮らした際、そこで通った学校で“壁”に直面したことだ。

「ある程度ドイツ語を話せるようになっても、クラスの議論に参加できないのです。宿題の小論文を提出しても、先生からは、『感想はいらない。あなたの考えを論理的に書きなさい』と言われるばかりで……」

 アジア人差別だ、と落ち込んだこともあった。しかしそれは大きな誤解で、そもそも日本とドイツでは教育の本質が違う、だから苦労したんだ――と気付いたのは、三森が大学生になってからだった。

 三森はドイツの母語教育に着目して独自のカリキュラムを開発。'02年に『論理的に考える力を引き出す』(一声社)を著した。その後、日本サッカー協会(JFA)前会長の田嶋幸三からコンタクトがあった。

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