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「投げなければシーズンに悪影響」大谷のWBC出場は二刀流で…激闘の山本由伸、村上宗隆、岡本和真らの決断は?「ボラスは投手派遣には慎重だが…」
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山田結軌Yuki Yamada
photograph byNaoya Sanuki
posted2025/11/23 11:05
(左から)大谷、岡本、村上。この3人の“共演”は再び見られるのか
それぞれの代理人に本人がWBC参加の希望を適切に伝えられるかどうか。ちなみに今井と岡本の代理人は、スコット・ボラス氏が務めている。かつては松坂大輔(当時レッドソックス)を担当し、今は吉田正尚(レッドソックス)を担当している。村上にはエクセル・スポーツ・マネジメントのケーシー・クロース氏。田中将大(当時ヤンキース)の代理人を任された人物だ。
ボラス氏は投手の派遣は慎重だが…
選ぶ球団がWBCへの選手派遣に対してどのようなスタンスなのか。代理人たちが、顧客である選手たちの参加希望の“温度”をどう理解するのか。一般的にボラス氏は投手の派遣には慎重な姿勢だと言われる。野手に関しては寛容なのか、吉田はメジャー1年目の開幕を控えていたにも関わらず「侍ジャパン」のメンバーに名を連ね、準決勝・メキシコ戦で起死回生の同点3ランを放った。
WBCが日本にとってどれだけ重要な大会か、日本人選手が重要視するその思いは、代理人も理解しているはずだ。村上は前回大会の準決勝でサヨナラ二塁打、決勝では本塁打を放った。しかし、大会序盤はスランプに陥った。次回こそ大会を通じて主砲として活躍を期しているはずだ。岡本も今月中旬に行われた宮崎合宿や日韓戦にも出場し、その意欲を示している。
メジャー組の参加交渉は、今後本格化する。最終的にWBCに出場するかどうかを決めるのは、本人と球団、代理人の話し合い。だが、その裏側には162試合のシーズンと長いキャリア全体を見据えた判断がある。 大谷は二刀流で侍ジャパンに再合流できるのか。村上や岡本、今井は新天地での挑戦と日本代表を両立できるのか。スター選手たちの決断に注目が集まる。〈第1回、第2回も公開中です〉


