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「投げなければシーズンに悪影響」大谷のWBC出場は二刀流で…激闘の山本由伸、村上宗隆、岡本和真らの決断は?「ボラスは投手派遣には慎重だが…」

posted2025/11/23 11:05

 
「投げなければシーズンに悪影響」大谷のWBC出場は二刀流で…激闘の山本由伸、村上宗隆、岡本和真らの決断は?「ボラスは投手派遣には慎重だが…」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

(左から)大谷、岡本、村上。この3人の“共演”は再び見られるのか

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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Naoya Sanuki

 来年3月のWBCに向け、日本代表「侍ジャパン」の代表選考が本格化している。一番の注目は、前回優勝の立役者でもあるドジャース・大谷翔平投手が再び日の丸のユニフォームに袖を通すのか、否か、だろう。大谷は「侍ジャパン」に加わるのか、それを可能にする段階は? 二刀流は可能なのか? MLB担当・山田結軌記者が解説する。〈全3回の3回目/#1#2も公開中です〉

◆◆◆ 

  大谷がWBCに二刀流で出場する場合、過酷なスケジュールと向き合う覚悟が必要だ。

 今シーズンはワールドシリーズまで戦い、オフの休養期間が少ない。エンゼルスに在籍していた前回大会時との比較では、1カ月以上オフが短くなっている。激闘のシーズンを終え、回復期間が短いことは事実だ。しかも今季とは違い、先発投手として1年間フルでローテーションを回り、完全復活を期すシーズンが控えている。

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「もちろん頭(開幕)からいくつもりでいます。来年のメンバーは、いる人も(移籍などで)いない人もいますが、その中で先発投手として回るのが目標ではあります。1年間ケガなく仕事するのが目標」

 WBCの開催年ではなかった場合、じっくりと開幕に向けて調整ができる。しかし、二刀流で準備を進める場合、少なからずペースを上げた調整が必要だ。

WBC決勝で「100球」投げるためには…

 前回大会のルールを踏襲する場合、東京ラウンドでは65球、準々決勝は80球、準決勝と決勝は95球が上限。50球以上を投げた場合、中4日以上という登板間隔がルールで定められている。決勝戦が予定される3月17日は、通常のオープン戦であれば、開幕まで残り2登板を迎える時期で65~80球程度を投げる。大谷の基本的な登板間隔は中5~6日。決勝戦で100球を投げる仕上がりにするためには、10日ほど調整を早める必要がある。短いオフとハイペース調整。当然、ケガのリスクが伴う。

【次ページ】 「DH専念論」は実は的外れ?

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