テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
ベッツ熱弁「オオタニと一緒に…特別だよ」ドジャース大谷翔平の“テレビに映らない”ワールドシリーズ連覇全事実「開幕前日取材は超カオスに」
posted2025/11/21 06:00
ワールドシリーズ連覇を成し遂げたドジャースと大谷翔平。彼らの取材で見た全事実とは
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Daniel Shirey/Getty Images
〈ワールドシリーズ vsブルージェイズ〉
10月24日 第1戦 ●4−11
25日 第2戦 ◯5−1
27日 第3戦 ◯6−5
28日 第4戦 ●2−6
29日 第5戦 ●1−6
31日 第6戦 ◯3−1
11月1日 第7戦 ◯5−4
大谷のナ優勝決定シリーズMVPトロフィーに“異変”
ドジャースがブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズを突破し、ワールドシリーズ(WS)進出を決めてから3日後。10月20日にドジャースタジアムで行われた公開練習では、報道陣がクラブハウスに入ることが許された。
1998〜2000年のヤンキース以来、21世紀初となるWS連覇まであと4勝。選手にも報道陣にも自然と緊張感が漂っていた。練習前の選手たちがそれぞれ報道陣に意気込みを語る中、中央テーブルに、大谷翔平が獲得したナ・リーグ優勝決定シリーズMVPのトロフィーがひっそりと置かれていた。
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そのトロフィーを見て、誰もがすぐ“異変”に気付いた。
「TEAM EFFORT」〈チーム全体の成果〉
こう印字されたプレートがMVPの刻印を覆っていたからだ。球団広報はこの状況について「翔平が置いていったようだ」と説明した。クラブハウス内の写真撮影は原則、禁止されているが、球団広報に「記録用であれば」と許可を得て、私を含めて撮影する報道陣が相次いだ。
大谷は10月17日、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で初回先頭弾を含む3本塁打を放ち、10奪三振の6回0/3無失点で勝利投手となる大活躍を見せた。ただ第3戦までは不調で、MVP獲得は「チーム全体の成果」という思いが強かったようだった。
ラッシングとベッツが熱く語ったこと
捕手ダルトン・ラッシングにクラブハウスでトロフィーの“意味”について尋ねた。

