「一番長く現役を続けて欲しかった」当時のエースは戦力外に…大阪桐蔭で春夏連覇の正捕手が語る“黄金世代の現在地”「野球を続ける人も減って…」 

引退した仲間から「野球はまだ辞めないでくれ」

　そんな柿木とは今でもプライベートで何度か会うことがあるが、柿木によく言われる言葉があるという。

「柿木からは『野球はまだ辞めないでくれ』って言われています。もちろん来年も勝負していくつもりですが、（大阪桐蔭の恩師の）西谷先生によく“人として成長していかないと野球も成長できない”と言われてきました。

　野球選手もいずれは現役を引退する時が来ます。そうなった時に周りから人としてどれだけ評価されているか。野球の技術ではなく、野球が終わって、どれだけその場でやっていけるのか。それはものすごく大事だとあらためて思います。それは誰もが通って行く道だと思うので、その辺りは大事にしていきたいです」

2018年夏の甲子園。マウンド上のエース柿木に声をかける小泉　©Hideki Sugiyama

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　飽くなき挑戦を続ける最強世代の正捕手。

　“あの頃”の灯を自分が消すわけにいかない――そんな思いも胸に秘め、背番号22は来年もアマチュア野球の最高峰で背中を示し続ける。