「一番長く現役を続けて欲しかった」当時のエースは戦力外に…大阪桐蔭で春夏連覇の正捕手が語る“黄金世代の現在地”「野球を続ける人も減って…」 

「あの頃は確かにそう呼んでいただいていましたけど、7年経ってあのメンバーの中で野球を続けている人数も減っています。現役を続けていても、プロや社会人野球のレベルの高さに苦しんで試合に出られていないこともあります。そんな中でも自分は何とかやれているというような感じですね」

　当時の同級生は関東圏などそれぞれの地に根を下ろしているが、山田ら関西圏にいる仲間らとは今でもちょくちょく食事をしに行く間柄だ。

「山田とは野球に対しての考え方とか、色んな話はしますね。前までは過去のこととか思い出話をよくやっていたんですけど、最近は野球について深い話をよくするようになりました。

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　そこでそんな考え方があるのかとか、この方がいいんじゃないかとか意見交換するんです。そういう話ができる仲間がいるのはすごくありがたいですし、一生付き合っていく仲間だなと思いますね」

2018年夏の甲子園での小泉の打撃シーン　©Hideki Sugiyama

バッテリーを組んだ「元エース」は現役引退

　今年で25歳。プレーヤーとしてもいよいよ脂が乗ってくる年代だが「人としてまだまだですよ」と小泉は笑う。

　ただ、高校時代にバッテリーを組んでいて「一番長く現役を続けて欲しいと思っていた」という柿木蓮が昨年オフに日本ハムから戦力外通告を受け、現役を引退した。そうやって自分の周りで当たり前にプレーしていた選手が現役を退いていく現実も正面から受け止め、1年1年が勝負だと思いながらプレーしている。

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