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「自分は陸上しかないんで」出雲で“号泣”の駒澤大エース候補が選考レースで復活! 箱根駅伝へ監督は「ラインナップは不安なし。最大のライバルは…」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byTakashi Shimizu

posted2025/11/19 06:00

「自分は陸上しかないんで」出雲で“号泣”の駒澤大エース候補が選考レースで復活! 箱根駅伝へ監督は「ラインナップは不安なし。最大のライバルは…」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

駒澤大の次世代エースと目される2年生、桑田駿介。出雲駅伝の失速から上尾ハーフで復調を見せ、学生2位の好結果を出した

箱根のラインナップに不安はない

「今回は、桑田が復活するかどうかが一番、気がかりだったんです。タイムが出て、良いレースをしてくれたと思いますが、駒澤は勝ちにこだわるチームなので、最後に負けたことは課題にしてほしいですね。

 ただ、本人のなかには一定の手応えを得られたと思いますし、菅谷(希弥・2年)も61分24秒を出してよい走りをしてくれた。桑田と菅谷は全日本に出ていない中、上尾で結果を出してくれたので、その意味はすごく大きいです。全日本の8名にこの2人を加えて10名ですし、それ以外にも準備させている選手がいます。チームとしてはかなり厚みが増したと思いますし、箱根に向けての選手のラインナップについて不安はないです」

 この日上尾に出場した駒澤大のメンバーは、桑田と菅谷以外にも、安原海晴(3年)が62分08秒、植阪嶺児(3年)が62分28秒、島子公佑(3年)が63分04秒と、いずれも自己ベストを出した。今後は18名程度で合宿を行い、最終的に16名のエントリーメンバーを決めていく予定だ。区間配置についてももちろん藤田監督の構想はあるが、4年生からも意見を聞くという。

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「選手は自分が走りたい区間、やりたいオーダーとかがあるんですよ。それを聞き過ぎてもダメですが、ある程度聞いたうえで決めることは大事かなと思うんです。子どもたちの想いというのがあるので。そういうことを聞いてあげないと魂が乗っていかないところもあるので、それはけっこう大事かなと思っています」

警戒すべきチームはやはり……

 世田谷ハーフと上尾ハーフという箱根駅伝の選考レースを終え、警戒すべきチームも見えてきた。

「やっぱり最大のライバルは青学大でしょう。黒田(朝日・4年)君を軸に選手層が厚い。全日本を見ると中央大も怖いですけど、復路がどうかなと思いますし、早稲田も往路にいい選手をどんどんつぎ込んでくると思いますが、トータルで見るとやはり青学大かなと思います」

 桑田と菅谷の走りで10名は揃ったが、課題は山の5区だろう。

【次ページ】 箱根でキーになる選手とは?

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