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核心にシュートを!BACK NUMBER
上田綺世が心を痛めたガーナ戦“不慮の接触”ではなく…田中碧の論点は「派手さを学びたい」「常に絶妙な距離感」佐野海舟との好相性だった
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/11/18 11:04
佐野海舟と田中碧。ガーナ戦で中盤センターを務めた2人は、好相性だったと言えそうだ
シュートを打とうとしたところ、目視できない背後から足を伸ばしてシュートブロックに来たアブ・フランシスの足を蹴ってしまう形になったからだ。大きな怪我だったため、ほどなくして豊田市内で手術が行なわれたが、無事に終わったという。その件について田中はこう話した。
「故意的なプレーでああいう風になったわけではないので、どっちが悪いとか、そういうことはないにせよ、起こったことに対して個人的に思うことはあります。色々な人を通じて、状況だったりの確認というか、(連絡は)取り合っています。個人的にはやはり彼が、また回復して、プレーできることを願うことしかできないです」
かつての戦友と、田中に思いを馳せた上田
実は、このフランシスは日本のエース上田綺世がセルクル・ブルッヘ時代に最も仲の良かった選手だった。そんな上田は、フランシスの負傷に心を痛めつつ、それと同じくらいに田中の心境にも思いを馳せていた。では、そんな上田の思考方法が、今の日本代表に大きな影響を与えているのはご存じだろうか――。

