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野球のぼせもんBACK NUMBER
ドラフト1位が“わずか4年”で戦力外の衝撃…ソフトバンク風間球打22歳に何があったのか? 本人明かす“後悔”「あの決断が選択ミスだった」森木大智への思いも
posted2025/11/18 11:00
4年前、ソフトバンクからドラフト1位指名を受けた風間球打
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
JIJI PRESS
まだユニフォームを着続けたいという切なる願い。その最後の望みをかけて挑むのがトライアウトである。日本プロ野球選手会が初めて単独主催した「エイブルトライアウト2025~挑め、その先へ~」が11月12日、広島のマツダスタジアムで行われた。
前ソフトバンクの風間球打はその当日、共に「高校BIG3」と称された前阪神の森木大智と初めて顔を合わせたという。
「電話で話したことはあったんですけど、僕が最初敬語で喋ってしまって。大智からは『タメ語で全然いいのに』と笑われました。あ、意外なラフな感じなんやと思って。ロッカーはいい雰囲気でしたね」
4年前のドラ1コンビ…互いの印象
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2人は“世代最速”の剛腕だった。森木は高知中時代に、軟式球で中学生史上初めて150キロを計測し「スーパー中学生」と騒がれた。進学した高知高で最速154キロ右腕に成長して2021年ドラフト1位で阪神に入団した。
風間はノースアジア大明桜高の3年夏、秋田県大会準々決勝でそれを上回る157キロを叩き出した。その勢いのまま甲子園出場も決め、全国の舞台でも剛速球を披露。一方で森木は高校時代に甲子園の土を一度も踏めなかったが、これほどの実力者同士ならば高校日本代表で共闘しそうなものである。だが、彼らが高校上級生だった頃はコロナ禍だったため、国際大会派遣が軒並み中止となり対面を果たせなかったのだった。
風間も2021年ドラフト1位で指名を受けソフトバンクへ入団した。球団は将来のエースとの大きな期待を込めて背番号1を与えた。
しかし、鳴り物入りでプロに入った両投手とも満足な結果を残すことはできず、奇しくも3年目を終えた昨年オフにそれぞれ球団から戦力外通告を受けて、2025年シーズンは育成選手として再契約された。背水の1年だった。それでも思い通りにはいかず、結局2年連続で戦力外通告を言い渡された果てにたどり着いたのがトライアウトだったのである。
風間はこんなことを口にした。

