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ドラフト1位が“わずか4年”で戦力外の衝撃…ソフトバンク風間球打22歳に何があったのか? 本人明かす“後悔”「あの決断が選択ミスだった」森木大智への思いも 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2025/11/18 11:00

ドラフト1位が“わずか4年”で戦力外の衝撃…ソフトバンク風間球打22歳に何があったのか? 本人明かす“後悔”「あの決断が選択ミスだった」森木大智への思いも<Number Web> photograph by JIJI PRESS

4年前、ソフトバンクからドラフト1位指名を受けた風間球打

「自分の中ではプロには良い状態で入れていたと思います。そこで怪我をしてしまった。投げたいという気持ちがどうしても強くて、完全に治すより少し痛くても投げられるという方向でリハビリをしてしまったのが選択ミスだったのかなと思います。痛いまま2年目の春季キャンプに行って、庇って投げている中でフォームも崩してしまって……」

 キャンプ終盤に行われたオリックスとの練習試合に先発したが、1回持たずに1/3回を3安打5四球8失点でKOという大炎上をやらかしている。

「結局、そこから自分の投げたいように投げられませんでした。すべて自己責任です」

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 考えれば考えるほど、思うように体が動かない。風間はイップスに襲われていた。ボールが指にかからない。

「テイクバックでボールをぎゅっと握ってしまってそのまま離れないような感覚の時もあれば、逆に力が全く入らないこともありました」

 ピッチングだけでなく、キャッチボールで相手にまともに投げるのが困難な時期もあった。

「イップスから逃げなかった…人生の糧に」

 育成枠となった4年目の今季も途中まではその症状と戦っていた。かつてのドラフト1位が3桁の背番号で三軍や四軍のマウンドに上がり、ありのままの姿を晒すのは筆舌に尽くしがたい思いだったはずだ。それでも、風間はそんな自分からも目を背けなかった。シーズン終盤にはイップス自体はかなり克服していたように見えた。9月27日の三軍交流試合のBCリーグ選抜戦では2回をパーフェクトに抑えていた。

「トライアウトはボール先行になってしまったし、シーズンの最後の方のような球速も投げられなかった。ちょっと悔しい」

 そう言いながらも、こんな言葉を継いだ。

「そこ(イップス)に対して逃げずにできた。それはこれからの人生の糧になると思います。もちろんこの4年間は後悔です。悔しいことばかりでした。だけど、その1つ1つが僕の経験になりました」

 風間といえばどこかヤンチャなイメージも付きまとうが、筆者は「ああ見えて、礼節をわきまえる男」というのが4年間接してきての印象だ。トライアウトの囲み取材が終わった後の雑談でそれを伝えると「ありがとうございます。親に感謝ですね」とキリッとした目を細めた。

 笑顔になっても深いシワなどまだない。前途のある22歳の若者だ。手を差し伸べるチームは現れるだろうか。

 トライアウトで話を聞いたのは、風間だけではなかった。かつてダルビッシュから絶賛され、村上宗隆を3球三振で抑えた「怪物」から、初めて本音を聞くことができた――。〈つづく/第2回も公開中〉

#2に続く
戦力外通告でショック「ぼそぼそ小声で…まさかの言葉」ソフトバンク現地記者が初めて聞いた“田浦文丸の本音”…ダルビッシュ絶賛、村上宗隆を抑えた男の苦悩

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