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ドジャース山本由伸、日本人初サイ・ヤング賞は厳しそうだが…身長178cmでも198cmライバルを上回る「3つの指標」“沢村賞と両獲り”への課題は 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/11/12 11:01

ドジャース山本由伸、日本人初サイ・ヤング賞は厳しそうだが…身長178cmでも198cmライバルを上回る「3つの指標」“沢村賞と両獲り”への課題は<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

サイ・ヤング賞受賞こそやや難しそうとはいえ、山本由伸が2人のライバルを上回る指標とは

 ファイナリスト3人の今季の1イニング当たりの球数は、以下の通り。

サンチェス 14.34(2896球/202回)
スキーンズ 15.97(2997球/187.2回)
山本由伸 16.06(2789球/173.2回)

 フォーシーム、スプリット、シンカー、カッター、カーブなど多くの球種を駆使する山本由伸だが、各打者は山本の投球をじっくり見極めようとする。このために球数が増えるが、山本はマネーピッチに磨きをかけて、勝ち味を早くする必要があるだろう。

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 来年のWBCに山本由伸が出場するかどうか、かなり微妙だと報じられている。侍ジャパンでの活躍も見たいが、来年こそサイ・ヤング賞との期待もある。何せ沢村賞とサイ・ヤング賞をとった投手は過去にいない。

 野球ファンとしては、来春に向けてジレンマを抱えることになりそうだ。〈つづく〉

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伊藤大海の沢村賞選出は“2年連続該当なし”を回避か「200→180回、10→8完投」基準をさらに見直して、先発完投型にこだわらなくても

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