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佐々木朗希24歳「それは過信になる」ロバーツ監督大はしゃぎのウラで…本人が繰り返した「大復活を遂げた理由」とは? 現地で見たドジャース連覇の舞台裏
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四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2025/11/07 17:03
ワールドシリーズ2連覇を達成し、大谷翔平と抱き合う佐々木朗希
「そこが大事なのかな」繰り返したキーワード
もっとも、救援の適性が評価されたわけではなく、あくまでも佐々木が先発ローテーションの一角であることに変わりはない。精神面での変化を指摘する声に対しても、佐々木はやや口調を強めつつ、自らの考えを明かした。
「精神的なものも全て、試合中は特に技術から来ると思うので。技術的に自分の中で信頼できるものがあれば、精神的に揺らぐことも少なくなると思いますし、しっかり技術に向き合えるかどうかがすごく大事。そういう意味では、マイナーの時もそうですけど、時間をかけて技術的なところに向き合ってきたので、今は復帰してから安定して良いパフォーマンスを出せていると思うので、そこが大事なのかなと思います」
レジェンド左腕クレイトン・カーショーが今季限りで現役を引退したこともあり、来季は大谷、山本らと一緒に、先発ローテを守ることになる。体調と技術がしっかりとかみ合えば、人並み外れたポテンシャルを持つ佐々木が、来季、さらに大きなステップを踏む可能性は高い。
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「リリーフで復帰して自分のパフォーマンスを出せるようになってから、徐々に見える景色も変わってきているので、来年につながるのかなとは思っています」
「二刀流」として完全復活した大谷、ワールドシリーズMVPに輝いた山本、そして大器・佐々木が、2026年、ハイレベルなタイトル争いを繰り広げるような展開になれば、ドジャースのワールドシリーズ3連覇にも、自ずと手が届くに違いない。

