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ダルビッシュ有「復帰は2027年シーズン」でも右肘手術決断の裏側…パドレスGM「彼はこの組織に重要な存在」チーム同行のリハビリで果たす役割 

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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posted2025/11/08 11:04

ダルビッシュ有「復帰は2027年シーズン」でも右肘手術決断の裏側…パドレスGM「彼はこの組織に重要な存在」チーム同行のリハビリで果たす役割<Number Web> photograph by Getty Images

右肘にメスを入れることを明かしたダルビッシュ。2026年シーズンは全休となる

リハビリ中にチーム帯同の可能性も?

 契約期間がある2028年までダルビッシュの報酬は、3年間で4600万ドル(約70億円)は保証されている。決してお金のために現役を続けたいわけではない。昨シーズン、個人的な事情で無報酬の制限リストに入った。プレラーGMは、報酬が支払われる60日間の負傷者リスト入りを打診しても、それを断った。

 来シーズン、公式戦では1球も投げられない。メジャーはリハビリの初期段階こそ、病院などで行うこともあるが、基本的には球団施設に戻れば、チーム本隊に同行し、スケジュールをともにする。つまり、チーム最年長のダルビッシュはリハビリをしながら、投手を精神的に支え、相手の打者分析やデータ解析などのノウハウを伝えることもできるということだ。

“次の手術=引退”と考えたことも…

 チームにダルビッシュがいること自体がパドレスの戦力、になる。公式戦への復帰は41歳を迎える2027年シーズン。かつて、次の手術=引退と考えた瞬間もあった。それでも再起を目指すのは、またピッチャーとしてマウンドに立ちたいから。そして、チームに貢献したい、契約の責任を果たしたい、と強く思うからこそだ。

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 10月29日に手術を受けたことを報告したSNSではこんな言葉が綴られていた。

「また気持ちよくボールが投げられるようにリハビリ頑張ります」

 現役続行宣言。ダルビッシュは、必ずサンディエゴのマウンドに帰ってくる。 〈前編も公開中です〉

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ダルビッシュ有「本当に、いっぱいいっぱいだった」ドジャース世界一の裏で手術決断「ギリギリの状態」右肘で投じた21球“覚悟のマウンド”

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