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ダルビッシュ有「復帰は2027年シーズン」でも右肘手術決断の裏側…パドレスGM「彼はこの組織に重要な存在」チーム同行のリハビリで果たす役割
posted2025/11/08 11:04
右肘にメスを入れることを明かしたダルビッシュ。2026年シーズンは全休となる
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Getty Images
パドレスのダルビッシュ有投手が、自身2度目となる右肘手術を受けたことを明かした。40歳を迎える来シーズンは全休が確定という、大きな決断だ。痛みを抱えながら投げ続けてきたレジェンド右腕の今シーズンの戦い、右肘手術が意味するものとは――。長年ダルビッシュの近くで取材を続けてきたMLB担当・山田結軌記者が綴った。〈全2回の後編/前編から読む〉
米メディアには、ダルビッシュが42歳になる2028年まで残す契約を全うするのか、懐疑的な論調もある。今シーズンは右肘、昨シーズンは首の張りや左股関節の負傷で離脱した。先発回数は昨シーズンが16度(制限リスト入りで1カ月半の離脱)、今シーズンが15度だった。1年間、離脱せずにローテーションを回れば30から32先発が主力投手の目安だ。21年から30、30、24先発してきたが、明らかにこの2シーズンは健康不安がある。
そして、今オフには右肘手術を決断した。詳細な術式は公表されていないが、インターナルブレース、いわゆる人工靱帯を用いた靱帯の修復手術であると見られる。パドレスの発表では復帰まで12~15カ月を見込んでいることから、トミー・ジョン手術のような靱帯の「再建手術」に近いものを施し、根本から右肘の再起を図るつもりなのだろう。
「彼はこの組織にとって重要な存在だ」
ダルビッシュは来季について、ワイルドカードシリーズ終了時点では「しっかり休んでからまたいろいろ考えたいと思います」と語るにとどめていた。右肘の状態が戻れば、頼れる先発であることに変わりはない。だが、それには2027年まで待たなければいけない。

