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「お前がマリーンズを引っ張れ」ロッテ・サブロー監督が“背番号86”を選んだ理由…恩師の言葉を胸に「昭和と令和の融合」厳しい練習の真意 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2025/11/05 11:01

「お前がマリーンズを引っ張れ」ロッテ・サブロー監督が“背番号86”を選んだ理由…恩師の言葉を胸に「昭和と令和の融合」厳しい練習の真意<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

今秋からマリーンズの指揮をとるサブロー新監督

 山本氏が監督を退任することになった03年ホームでの最終戦を終えた日のことが脳裏に浮かぶことがある。神妙な表情で監督室をノックした。「ボクのせいですいません」。頭を下げると自然と涙がこぼれ落ちた。期待をかけ続けられた。それでも、その想いに応えられなかったと感じていた。

 最後にその指揮下でシーズンを送った03年は初の二ケタ本塁打を記録したが、不振期間も長く80試合の出場にとどまった。チームは8年連続のBクラスに沈み、山本氏は責任をとって辞任を決めた。指揮官の熱い想いにバットで応えられなかった自分自身を責め、悔やみ、泣いた。

「昭和のような練習」本当の意図は…

 山本氏は優しく励ましてくれた。そして言った。「マリーンズはお前が引っ張らないといけないぞ!」。その言葉が、胸の奥でいつまでも響き渡った。2人だけの約束だった。その後のマリーンズは05年にボビー・バレンタイン監督の下、31年ぶりの日本一に輝いた。4番には「つなぎの4番」と言われたサブローがいた。西村徳文監督を迎えた10年もクリーンナップとしてチームを引っ張り日本一となった。

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 そして2026年シーズン。今度はサブローが指揮官としてチームを引っ張る。テーマに掲げたのは厳しい野球。「昭和のような練習」というメディア向けのインパクトある表現もあえて使った。しかし、その後に、少し違うと訂正した。

「厳しさと楽しさとを両立した野球。みんなで楽しく厳しい練習をする。昭和と令和の融合かな」

 だからキャンプ初日、室内練習場には池田来翔内野手がセレクトした昭和の歌謡曲が大音量で響き渡る中で、ワイワイと励まし合い盛り上げながらバットを振った。「ええセレクトやな」とサブロー監督は笑った。選手たちも苦しみながらも笑顔はあった。お互いが大きな声で檄を飛ばし励まし合いながら限界まで練習を行う。マリーンズの新たな時代が始まった。

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