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「昔は走り方がどんくさくて…」阪神ドラ1立石正広の姉が語る“バレーボール一家”の末っ子がプロ野球選手になるまで「ドラフト前夜に届いたLINE」

posted2025/11/05 11:02

 
「昔は走り方がどんくさくて…」阪神ドラ1立石正広の姉が語る“バレーボール一家”の末っ子がプロ野球選手になるまで「ドラフト前夜に届いたLINE」<Number Web> photograph by Yuka Tateishi

歳の離れた二人の姉に可愛がられて育ったという立石正広(一番下)。家族もドラフト指名を喜んだ

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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Yuka Tateishi

阪神タイガースのドラフト1位・立石正広(創価大)。バレーボール選手の姉・立石優華(クインシーズ刈谷)が、末っ子である弟の成長とプロへの扉を開いた運命の一日を振り返る【NumberWebインタビュー全2回の前編/後編も公開中】

「立石正広」

 弟の名前ができるだけ多く呼ばれますように――これほど願ったのはきっと人生で初めてだ。

 2025年10月23日、プロ野球ドラフト会議。今年の目玉として注目を集めたのは、大学No.1スラッガーと評された弟だった。

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 どの球団に指名されるのか。バレーボール・SVリーグのクインシーズ刈谷でプレーする姉・立石優華(ゆうか)は、祈るような思いでスマートフォンを見つめていた。

「あれだけ注目されていたけれど、呼ばれなかったらどうしよう。大丈夫かな」

 姉の願いが通じたのか、正広の名は3回もコールされた。広島東洋カープ、次いで北海道日本ハムファイターズ、そして阪神タイガース。3球団競合。抽選の末、交渉権を得たのは阪神だった。

「ドキドキしたし、それ以上にホッとしました」

 藤川球児監督がくじを引き当てた瞬間を思い出しながら、「今まで味わったことがない」という一日を笑顔で振り返った。

【次ページ】 「昔はどんくさかった」歳の離れた末っ子長男

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