プロ野球PRESSBACK NUMBER

「体重が急に10キロ近く減って…」原因不明の難病と闘った“関西学生リーグ首位打者”が直面した「ドラフト指名漏れの現実」…それでも「2年後に絶対、1位で」 

text by

沢井史

沢井史Fumi Sawai

PROFILE

photograph byFumi Sawai

posted2025/10/30 11:01

「体重が急に10キロ近く減って…」原因不明の難病と闘った“関西学生リーグ首位打者”が直面した「ドラフト指名漏れの現実」…それでも「2年後に絶対、1位で」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

今秋の関西学生リーグで首位打者を獲得した近畿大の野間翔一郎。ドラフトでは悔しい指名漏れとなったが、実は今季はある病と闘っていた

野球の神様に「2年後に1位でプロに行けと…」

 今秋は自身初のタイトルを獲得はできたが、3節目の関学大戦で太ももの張りを訴え2試合を欠場したことがあった。

 何より、ラストシーズンでタイトルを手に出来たとしても、やはりそれまでの積み重ねに関して言えば、周囲から見れば物足りなさがあったのかもしれない。

「悔しいですけど、今は2年後に絶対に行ってやろうという気持ちが強くなりました。まだまだ結果も出さないといけないし、実力もつけないといけないのかなと。

ADVERTISEMENT

 ここで選ばれるよりは、野球の神様に『これから2年間頑張って2年後に1位で(プロに)行け』と言われているようにも思えていて。もう、やるしかないですね」

 自身は指名漏れの憂き目にあっているにもかかわらず、野間は指名を受けたチームメイトの胴上げの輪に加わるべきなのかと悩んでいた。

 それほど仲間思いな部分も見せた野間の心の中には、次なる挑戦に向けた闘志が徐々に沸き立っていくことだろう。

 この日が新たなスタート。

 悔しさと共に熱い思いを宿し、野間の野球人生は新たなフェーズに入ろうとしている。

#1から読む
「信じていたんですけどね」163センチ“NPB最小選手”指名のウラ側で…ある難病と闘った選手の指名漏れ「4人がプロ志望届提出」近畿大ドラフト密着秘話

関連記事

BACK 1 2 3
#野間翔一郎
#勝田成
#阪上翔也
#野口錬
#近畿大学
#大阪桐蔭高校

プロ野球の前後の記事

ページトップ