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「体重が急に10キロ近く減って…」原因不明の難病と闘った“関西学生リーグ首位打者”が直面した「ドラフト指名漏れの現実」…それでも「2年後に絶対、1位で」
posted2025/10/30 11:01
今秋の関西学生リーグで首位打者を獲得した近畿大の野間翔一郎。ドラフトでは悔しい指名漏れとなったが、実は今季はある病と闘っていた
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Fumi Sawai
2025年ドラフト会議に向け、4人がプロ志望届を提出した近畿大学。結果的に2人は指名を受け、2人は最後までその名を呼ばれることはなかった。悲喜こもごもが交差する現場で記者が見た、ドラフト指名の知られざる舞台裏――。《NumberWebドキュメント全2回の2回目/最初から読む》
近畿大3年生だった野間翔一郎の身体に異変が起きたのは、今年3月のことだった。
4年目を迎える今年は、大阪桐蔭高校時代から目指すプロの世界へ向けて、ドラフト会議も控えていた。
突然、連日40度を越える高熱が…
ところが、突然連日40度を越える原因不明の高熱に悩まされるようになったのだ。
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病院での診断は、リンパ節に炎症が起きる「菊池病」。
当然、戦線離脱を余儀なくされた。オープン戦真っ只中の3月下旬からは実家のある山口県へと帰省し療養を続けた。
その期間は、実に1カ月以上も続いた。
「ずっと寝てばかりで本当に何もできませんでした。体重がどんどん落ちて体力もなくなって……。プロ入りに向けてアピールしていくはずの春のリーグ戦は、結局、半分以上出られなくなって」
180cmの身長で80kg以上あった体重は、一時は平時から10キロ近く減の72キロにまで落ちた。

