甲子園での日本シリーズ第3戦・阪神逆襲のカギを握るのは“山川穂高封じ”…野村克則コーチの重要証言「（山川の）3打席以降に今後のヒントが…」 

　2試合8打数で安打は0。四球もない。

　これが今シリーズの大山の数字である。

「大山を抑えていることが大きい」

　初戦では6回に佐藤輝明内野手の二塁打で勝ち越して、なお1死二塁で投ゴロに倒れて追加点のチャンスをモノにできなかった。第2戦でも1回に佐藤の二塁打で先制してなおも1死一、三塁と、これまた絶好の加点のチャンスに犠飛も打ち上げられず空振り三振に倒れた。

シリーズ2戦を終えて8打数0安打と不振の阪神・大山悠輔　©️Kiichi Matsumoto

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　3番の森下翔太外野手と4番の佐藤が好調なだけに、大山がつながれば一気に点が入るチャンスが広がってくる。

「（大山を）抑えていることが大きいですね」

　ソフトバンクの小久保裕紀監督もこう語るように、大山を“逆シリーズ男”に仕立てることで打線を分断する。そうなれば阪神の得点力を大幅に削ぐことができるというのが、3戦以降のソフトバンクの戦略ということになる。

　山川も大山もチームにとっては「打つべき選手」であり、打てば一気に打線が波に乗っていく選手でもあるはずだ。

　だからこそ両チームにとっては、このキーマンをどう封じ込むか。そこが第3戦以降のシリーズの行方を決めることになる。