「リツは我々が夢見た選手」堂安律フランクフルト加入、じつは長谷部誠やゲッツェが“ずっと太鼓判”「ワールドクラスだ」ドイツ人番記者が知る事実 

　クロシェSDは語る。

「リツにはテクニック、ダイナミズム、インテリジェンス、メンタリティー、そして何よりも経験がある。だからこそ、即戦力としてすぐに活躍できているのだ。我々は将来的な商売よりも、そこを重視している」

　また明るい性格の持ち主でもある堂安は、チームメイトにすんなりと受け入れられている。

ADVERTISEMENT

「リツは実にオープンだから、もう何年も一緒にいるような感じがするんだ」と言ったのは主将のドイツ代表DFロビン・コッホだ。

「ピッチ上では、あの特別な左足で違いを作る。自信に満ち溢れていて、ボールを持てば果敢に仕掛け、シュートまで持っていく」

　堂安としばしば好連係を見せるトップ下のジャン・ウズンは、シンプルに「ワールドクラスだ」と7歳上の新加入選手を評している。

賞賛を受けても堂安は舞い上がっていない

　だが堂安は、そうした賞賛を受けても、舞い上がるようなことはない。

©Kiichi Matsumoto

「僕が結果を残せたのは、周りに優れたチームメイトがいるから。常に感謝しています」

　そのホッフェンハイム戦の2得点以降、ゴールはない。またバイエルンやアトレティコ・マドリー、リバプールに大敗を喫するなど、トップ中のトップレベルの洗礼を受けている。フランクフルトで6人目の日本人選手となった堂安は、ここでどんなキャリアを描くだろうか。

〈下の【関連記事】に続く〉