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「ブラジルならケンカなのに」J1で111ゴールFWエジミウソンがJリーグに苦言「“ツギ、ツギ”でいいの?」「でも来年は長女と日本に…楽しみだ」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2025/10/26 11:03
43歳となったエジミウソン。少々ふくよかになったが、日本への愛は今も変わらなかった
「選手を叱咤激励するのは、自分が愛するクラブとその選手への一種の愛情表現だと思う」
——今後、日本のフットボールがさらに発展するには何が必要だと思いますか?
「各々のクラブがアカデミーでさらに優秀な選手を育て、Jリーグのレベルを上げてもらいたい。その先に、日本代表の躍進もあると思う」
今の新潟、浦和との縁は?
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――最後に、現在の生活を教えてください。
「21歳、18歳、15歳の3人の娘がいるんだけど、数年前に妻とは離婚して、彼女たちは母親と一緒に住んでいる。でも、娘たちには時々会っている」
――フットボールとの縁は?
「友人とフットバレーをすることがあるけれど、これは遊び。サンパウロ市内のスポーツ施設の共同オーナーを務めており、いくつか不動産も持っている」
――まだ40代前半ですが、FIREというか、悠々自適の生活ですね。
「当面はね。でも、今後、何かやりたくなるかもしれない」
――その後、新潟、浦和とはつながりがありますか?
「新潟のある選手の引退セレモニーが予定されていて、日本へ行くことになっていたんだけど、その計画が中止になってしまった。残念だった。でも、是非また日本へ行きたいと考え、来年、長女と一緒に2週間くらい日本へ行くつもりなんだ。彼女は、生後すぐに日本へ行って、8年間、生活した。当時は日本語がペラペラで、浦和の田中達也、坪井慶介、山田暢久らの子供と仲良しだった。新潟、埼玉などを訪れ、新旧のクラブ関係者や友人たちに会いたいと思っている。娘共々、とても楽しみにしている」
現役時代とは異なる温厚な笑みを浮かべながら、にこやかに話してくれた。その一方で、日本のフットボールへの苦言も呈してくれた。これも、日本、日本人、そして日本のフットボールへの愛情がなせる貴重な提言と感じた。〈第1回からつづく〉

