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日々是バスケBACK NUMBER
NBAレイカーズ八村塁“バスケ代表復帰”に前向き「やっと一歩進んだ」153人の中高生の前で誓った約束「日本人の誇りを感じた夏」
posted2025/10/24 17:02
今夏に行われた『BLACK SAMURAI 2025』キャンプの様子。八村塁も実に楽しそうだった
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Hochi Shimbun/AFLO
八村塁にとって、NBAロサンゼルス・レイカーズに加入して4年目のシーズンが幕を開けた。プレシーズンを取材したスポーツライター宮地陽子氏が今シーズンを占う。【NumberWebレポート全2回の前編/後編も公開中】
まるで、まわりを覆っていたベールを脱いで、素顔を見せたかのようだった。今年夏の八村塁のことだ。正直言って、NBAに入ってからの八村はどこかまわりと距離を置いているように見えることが多かった。自分の言葉の影響力の大きさを意識してなのか、本音を自分の胸の奥にしまいこみ、“NBA選手、八村塁“を演じているかのように思えることもあった。日本とアメリカの物理的な距離もあり、ファンにとっては遠い存在になっていたのではないだろうか。
その距離が、この夏、一気に縮まった。8月に名古屋のIGアリーナで自ら育成キャンプ、『BLACK SAMURAI 2025』を開催。そこでの八村は熱い情熱がほとばしり、楽しそうで、明成高校でプレーしていた頃の『塁くん』がそのまま成長して戻ってきたかのようだった。そして心からの言葉で子供たちに自分の思いを伝えようとしていた。そして、日本から応援してくれてきたファンに自分が成長した姿を見せることができたことに喜びを感じていた。
実は八村が代表活動とは関係なく、自分自身が組んだ予定で帰国するのはNBAに入ってから初めてのこと。キャンプのほかにも、東京では相撲の木瀬部屋を訪れたり、故郷富山に帰ったり京都を訪問したりと、日本を満喫していた。その様子をVlogとして公開してもいる。

