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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「まさかトップ通過できるとは…」大激戦の箱根駅伝予選会「1位通過」チームの秘密は“令和型キャプテン”の存在?「見ての通り、優しいです」
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph byYuki Suenaga
posted2025/10/21 17:01
箱根駅伝の予選会をトップ通過した中央学院大キャプテンの近田陽路(4年)。これまでとは少し違った「令和型」主将の特徴は?
「どうしても予選会では走った選手12人しか注目されませんけど、本当は50人以上の部員が一人一人、裏方としてサポートで頑張ってくれています。そういう選手にもライトを当ててくれるのはありがたいなと思います」
近田がこう話すように、週間MVPに選出されるのはレギュラーメンバーばかりではない。なかなかスポットライトを浴びることのなかった選手が選出されることもある。スタッフ陣は、競技会の結果だけでなく、練習の姿勢をもちゃんと見ているという証拠だ。
選手は、気を抜けないかもしれないが、選ばれればもちろん励みになる。ちょっとしたことかもしれないが、こうした取り組みがチームの底上げにもつながっているのではないだろうか。
「箱根でも頑張ってシード権を」
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今回、日本人トップの近田だけでなく、3年の市川大世が1時間2分16秒で18位、2年の長部虎太郎が1時間2分57秒の自己ベストで38位と、各学年の核となる選手が好走した。また、走った12人全員が1時間5分以内でフィニッシュしており、エース力だけでなく、総合力を示したレースになった。
「まさかトップ通過できるとは思っていませんでしたけど、チーム全員が今、“やってやるぞ”という気持ちでいるので、この勢いを止めることなく、箱根でも頑張ってシード権を獲りたいと思います」
第95回大会を最後に遠ざかっているシード校に再び返り咲こうと近田は意気込んでいる。箱根路でもフラッシュイエロー旋風を巻き起こすつもりだ。

