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「まさかトップ通過できるとは…」大激戦の箱根駅伝予選会「1位通過」チームの秘密は“令和型キャプテン”の存在?「見ての通り、優しいです」 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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photograph byYuki Suenaga

posted2025/10/21 17:01

「まさかトップ通過できるとは…」大激戦の箱根駅伝予選会「1位通過」チームの秘密は“令和型キャプテン”の存在?「見ての通り、優しいです」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

箱根駅伝の予選会をトップ通過した中央学院大キャプテンの近田陽路(4年)。これまでとは少し違った「令和型」主将の特徴は?

上から押さえつけない「令和のキャプテンシー」

 メリハリを大事にしつつも、決して上から押さえつけようともしない。これが“令和型キャプテン”像と言えるのかもしれない。

 それで思い出したのが、出雲駅伝で優勝した國學院大の主将、上原琉翔(4年)だ。

「元気がない子がいたら『どうした?』って聞いてあげていますし、包み込むタイプの超優しいキャプテン。素晴らしい人間性だと思います」

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 前田康弘監督は上原のキャプテンシーをこう評価していた。

 奇しくも、出雲駅伝に続き箱根駅伝予選会でも、共に1位チームの監督がそれぞれの主将について「優しい」という評をしていた。

「今の子達には、こういうタイプが合っているのかもわかんないですね」

 川崎監督はこんな言葉を口にした。

 もう一つ、今季の中央学院大で印象的なのは、週ごとに「MVP」や「(今後に)期待する選手」などを監督やコーチが選出し、SNSで発表していることだ。

「何週間かに1回、『MVPを選んでください』って順番が回ってくるので、しょうがなくやっています(笑)」

 川崎監督は笑ってこう話していたが、選手たちのモチベーションになっているのは間違いない。

【次ページ】 「箱根でも頑張ってシード権を」

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