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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「15キロからキツくなって…」箱根駅伝予選会“伝統校が次々敗退”の真相…改革途上の明大は「箱根がダメだったから終わり、じゃない!」
posted2025/10/21 11:08
12位に終わって箱根駅伝出場を逃し、がっくりと肩を落とす名門・明治大チーム。新監督のもとチーム改革を進めてきたが、何があったのだろうか
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Shigeki Yamamoto
箱根駅伝予選会で話題を呼んだのが、伝統校2校のまさかの落選だった。法政大につづいて、明治大の現状をチームの言葉から読み解いた。〈NumberWebレポート全2回の2回目/はじめから読む〉
12位の明治大の大志田秀次監督は、「最後の力が足りなかった」と肩を落とした。
スタート前、出場する選手を3つのチームに分けた。Aチームは、20キロを59分30秒から50秒、Bチームは60分前後、Cチームは60分30秒に設定した。森下翔太(4年)、大湊柊翔(3年)、井上史琉(2年)らはAチームで勝負することになった。
狙ったスローペースでいけたが……
「下のチームは、ハイペースが不安なところがあったので、5キロを14分40秒から50秒ぐらいで行くように指示をしました。さいわいスローペースになり、15分前後になったので、ぺース的にはまったく問題なかったです」
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スローペースのまま、5キロ地点では明治大は18位、日体大は19位にいた。10キロでは明治大は13位、そこからペースアップして15キロ地点では12位にまで上がった。だが、17.4キロ地点では13位に順位を下げ、10位圏内が微妙になってきた。
それでも大湊が63分08秒で46位、森下が63分15秒で54位、さらに堀颯介(4年)、土田隼司(2年)、古井康介(4年)が100位内に入り、ほぼ設定通りの走りができた。だが、そこから順位を一つしか上げられず、12位に終わった。

