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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「まさかトップ通過できるとは…」大激戦の箱根駅伝予選会「1位通過」チームの秘密は“令和型キャプテン”の存在?「見ての通り、優しいです」
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph byYuki Suenaga
posted2025/10/21 17:01
箱根駅伝の予選会をトップ通過した中央学院大キャプテンの近田陽路(4年)。これまでとは少し違った「令和型」主将の特徴は?
昨季の主将だった吉田礼志(現Honda)は、1万mで学生トップクラスの27分台の記録を持ち、外国人留学生を相手に怯むことなく挑み続けてきた選手。チームメイトを叱咤することもあれば、自分にも厳しく、背中でも言動でもチームを牽引してきた。低空飛行が続いたチームにとって、そのカリスマ性は必要なものだっただろう。
近田は、そんな吉田とは全く違うキャラクターの主将だ。
「見ての通り、ほんわかしています。優しいですから、きつい言い方もしませんし、下級生もいろんな子が寄ってきます」
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その優しさは川崎監督も認めているところだ。レース後のインタビューにも近田はいつも笑顔で応じてくれ、筆者も彼には柔和な印象を持っていた。
「結構、優しめ」な近田キャプテン
当の近田も自身のキャプテンぶりを「自分自身、結構優しめかもしれません」と認める。その上で、こう言葉を続けた。
「必要最低限のことは自分も言いますし、ダメなものはダメっていうことはしっかり言うようにしています。でも、個々があまり抑制されないように、野放しというほどではないですけど、うまく自由にさせつつ、ちゃんと統制をとるようにやってきました。全員が陸上に対して気楽にできていて、うまくリラックスした生活も送れているんじゃないかなと思います」

