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核心にシュートを!BACK NUMBER
「代表は代表なので」鎌田大地と長谷部誠コーチの言葉が一致…ブラジル戦へ日本代表に提示された“戦術面の台本”…堂安律、久保建英も証言
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/10/14 06:00
鎌田大地と長谷部誠。選手とコーチ陣のすり合わせは、どのようにブラジル戦で発露されるか
「チームとしての戦術はある程度(コーチ陣が)提示してくれている。その中で、個の打開力が必要だと思う。向こうは組織的にやっているので、守れてしまう。そこから1つ、選手のアイデアが必要だと思うので。そういうものはスタッフから提示できるものではなく、選手がひらめきで出すもの。そういうプレーは見ている人も楽しいと思うはずで」
堂安は先月よりも練習の内容が進歩したことに感謝しつつ、今度はそれを受けて選手が、良い判断をピッチ上ですべきだと考えている。一部で、堂安が首脳陣を批判しているようにとらえられているが、そんな単純な話ではないし、そもそも堂安はそんなことを言うほど“アホ”ではない。パラグアイ戦ではチームとして取り組もうとしていることに意識を向けすぎてしまい、自由な発想に基づいたプレーができなかったことを反省している。つまり、パラグアイ戦で出た個人的な課題を改善して、ブラジル戦に臨もうとしているのだ。
では、今回の試合でキーになるのは何か。一言で表現すると、こうなる。
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《ショートカウンターを含めて、効果的にカウンターを繰り出すこと》
ブラジルがある程度はボールを支配して戦ってくることは想像がつく。彼らが韓国を5-0で粉砕した試合も、支配率は59%を記録している。その状況から、相手にとって脅威となるようなカウンターをどれだけ繰り出せるのかがテーマになる。スコア以上に、その回数と質を求めるべきだ。
久保と鎌田が語る“カウンターのヒント”
そのためにどうすればよいのか。そのヒントをしっかりと言語化しているスタメン候補の2人がいる。久保建英はこう言う。
「改善できることとしたら……僕が思うのは、『攻められ方』の問題だと思います」
鎌田大地はこうだ。
「守備の守り方は、いろんなやり方があると思うし。代表は代表なので」
一体、どういうことか――。〈つづく〉

