“大一番に強すぎ”お祭り男キケは「ベンチでアイスぺろぺろ」、「戦力外の苦労人→救世主捕手」ロートベットは猫好き…ドジャースは名脇役もステキ

　大谷翔平が打って投げて、山本由伸が試合を作り、佐々木朗希が試合をクローズする。ドジャースの試合を毎日のように見ていると――大谷らがベンチで仲良くする姿をカメラがとらえるのもあって――なんだか仲間たちにも愛着が湧いてくる。ムーキー・ベッツにフレディ・フリーマン、ブレイク・スネルといった面々が来年のWBCでライバルになるかもしれないのが、ちょっと寂しく（そして脅威に）感じるくらいである。

　それは今挙げた主力だけでなく、ドジャースの屋台骨を支えるバイプレーヤーもそうだ。終盤戦からポストシーズンにかけて〈いい仕事〉をする選手は数多い。ただ久々にドジャースの試合を見て「あれ、この選手どんな人となりだっけ……」と思い出せない人も多いのではないか。「MLB.com」には各選手の詳細な成績とともに「View More Bio Info」という項がある。これを見ると、いわゆる「マメ知識」が載っているのだ。その項を中心に“おもしろ＆ほっこりエピソード”を持つドジャースの野手を、選手名鑑風に紹介していこう。

万能で大一番に強いキケは“俳優との二刀流”

【キケ・エルナンデス】
守備位置：一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野手、たまに投手
1991年8月24日生まれ：34歳／プエルトリコ
右投右打、178cm88kg

いつでもご陽気なキケ　©Nanae Suzuki

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　捕手以外どこでも守れる陽気な万能ユーティリティ。大差がつくと、中継ぎ陣の負担軽減のため投手を務める。今季は5試合に登板し、最速140キロ台が出たことも。やる気満々すぎて、投手時にかぶる“ナゾのヘルメット”を作ってもらったほど。

　打席に立つと大谷翔平やベッツ並みのレベルで大声援を受ける理由の1つに、大一番で強いお祭り男ぶりがある。

〈レギュラーシーズン通算成績〉
1276試合 打率.236 130本塁打470打点 OPS.708
〈ポストシーズン通算成績〉
88試合 打率.286 15本塁打36打点 OPS.882

　大リーグ屈指のムードメーカーで知られ、今シーズンは試合中にベンチ内でまさかの“アイスキャンデー2本ぺろぺろ食い”を敢行。2016年には「CBS」で1987年から続いている「The Bold and The Beautiful」というメロドラマ（いわゆる昼ドラ）に、本人役で出演したことも。野球選手どころか、俳優でも“二刀流”といったところか。

朗希に譲った11番…ロハスは祖父思いだった

　頼れるベテランという立ち位置で、キケとともにお馴染みの存在がいる。

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