「金属音のような打球音が5階席まで」大谷翔平衝撃のHRからドジャースがレッズ撃破も…現地のNHK解説者が「挑戦者の気持ちが必要」と見る理由 

　今回のワイルドカードシリーズは、1日にア・リーグとナ・リーグで2試合ずつの計4試合ありますが、西海岸のドジャースは時差の関係で、最後に試合をすることになります。そして、第1戦のうち、ドジャースの前に行われた3試合がいずれもロースコアの接戦だったんです。まったく非科学的なことを言いますが、そういう雰囲気ってなんというか、伝染するじゃありませんか（笑）。ちょっと嫌な展開になるかもしれないぞ、とも思っていたんです。

5階まで聞こえた衝撃の「打球音」

衝撃の先頭打者HRの打球音は5階の放送席にいた小早川氏まで届いた　©Getty Images

　ところが、ふたを開けてみるとそんな予想はいきなり打ち砕かれたわけです（笑）。もちろん、大谷翔平選手の一発です。もう打球音がすごくて。私がいた放送席は、グラウンドレベルを1階とすると、5階なんです。そのバックネット裏あたりなんですが、打った瞬間の衝撃音が「カーン」とそこまで直接聞こえましたから。なんというか、鐘の音のような、金属音のような高い音がして、その音の振動というんですか、空気の揺れが伝わってきたような気さえしました。

　先発のグリーン投手からしたら、インサイドの100マイル（約161キロ）ですから、失投なんかじゃありません。自身も納得のいくボールだったはずです。直球を狙っていたって、打つのは難しい球ですよ。大谷選手が今季打ったボールのなかでも最速の1球ですよね。普通に考えれば少なくともストレート待ちでないと打てないはずですが、ただ彼ならもしかしたら狙い球でなくとも、反応で打っているかもしれませんね。正直、もはや大谷選手は私たちの物差しでは測れませんので（笑）。

一発攻勢の火付け役に

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　これでいい形でゲームに入れて、テオスカー・ヘルナンデス選手の2発、トミー・エドマン選手にもホームランが出て。そして大谷選手自身も今度は変化球をうまくとらえて、すごい飛距離の2本目を打った。圧倒的な迫力のある、ドジャースの攻撃力が発揮されての10-5の大勝の火付け役になりましたよね。

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