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オリンピックPRESSBACK NUMBER
世界陸上“豪雨の走高跳決勝”28歳金メダリストが競技中に記したノートの中身は? “眠れる美女”は銅メダルでも…「ブランケットがあったので大丈夫」
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph byGetty Images
posted2025/09/27 11:06
東京世界陸上の女子走高跳で金メダルを獲得したオリスラガース。試技毎にノートに何か書き込む姿がSNSなどでも話題に。果たしてその中身は?
東京とパリ、2回のオリンピックで銀メダル、そして2023年のブダペスト世界陸上では銅メダル。
ここ数年、常に世界トップレベルにいながら、届かなかった金メダルを手にしたことの高揚感を感じるのは表情のみ。その言葉は彼女の揺るぎないメンタリティを表していた。
「ゴールドメダルは単なるおまけだと分かっていました。2m02のバーを跳ぶ前、1時間半くらい待ったかもしれません。でもその時間に感謝しています。心の中で『ああ、今1位だ。リラックスできる』という気持ちになるのを抑えなければならなかったからです。『いや、戦い続けろ』と。スタジアムは休暇のための場所ではなく、戦場ですから。それでも、びしょ濡れになったノートと金メダルを持って帰ることができて、本当に素晴らしい気持ちです」
SNSでも話題…金メダリストのノートの「中身」
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そう、気になったのは彼女が抱えていた「びしょ濡れになったノート」だ。競技中断中にスマホで英語のニュースサイトを調べると、オリスラガースがノートに書いているのは主に以下の3点が目的のようだった。
1:練習でうまくいったこと、改善が必要な点などを記録。試合中に自分の強みや課題を再確認するために役立てている
2:プレッシャーや不安をコントロールするために、感謝の気持ちや、自分自身へのポジティブな言葉を書き留める
3:各試技後に、そのジャンプがどうだったか、どの部分が良かったか、次はどう修正するか、といったことを書き出し、次のジャンプでいかにパフォーマンスを向上させるかの戦略を練る
海外メディアからも質問が続く。
――些細な質問ですが、ノートは1冊だけ使ったのですか? それともびしょ濡れになって、もう1冊取り出さなければならなかったのですか?
「1冊だけです。だから、雨に濡れて水彩画のような部分を全部見てもらわないと(笑)。今夜はもう書けないかもしれませんね」

