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スポーツ百珍BACK NUMBER
「織田裕二とKくん、師弟関係ステキ」世界陸上はなぜ“ご新規さん”にウケたか…国立で初観戦ご婦人勢に聞く「きゃー! デュプランティス~」
posted2025/09/27 17:04
世界陸上を現地観戦して実感した、織田裕二の偉大さとは
text by

茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
Nanae Suzuki
前夜、デュプランティスの世界新を見て…
ご新規さんも競技経験者も馳せ参じ、大盛況で大成功じゃないか。
東京世界陸上2025、会場の国立競技場に観客として足を運んだのは9月16日のこと。最寄り駅の1つであるJR千駄ケ谷駅に降り立った瞬間、そう感じた。
この前夜、三浦龍司が最後の最後までメダルの可能性を夢見せる激走を見せ、デュプランティスが6m30の世界記録を樹立し、フィアンセと美しく熱いキスを交わし……。てんこ盛りの3日目をテレビ観戦していると、陸上好きの友人から世界陸上のチケット購入URLのリンクが送られた。
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〈ほら世界陸上おもしろいだろ。明日見に行くぞ〉
仕事柄、サッカーや野球など各種スポーツの現場に足を運んできた。一方で陸上競技をじっくりと1日見たことがない、“ズブの素人”である。なのでどんな感じで競技が行われているのか、さらに開幕日から3日目までの3連休、連日5万人以上が訪れたというイブニングセッションや国立周辺の空気感が気になっていた。なのでポチポチとクリック、入力。そしてすぐに電子チケットがGmailに届いた。
人気者はデュプランティスだけでなかった
そして当日。冒頭に記したように、千駄ケ谷駅を降りると〈ヘイヘイヘイ!〉と待ち合わせていたらしいジャマイカ人グループがご陽気な声を上げているなど、すでに会場外から世界陸上ムードである。
そういえば〈ゼッケンを付けた選手がホープ軒のラーメン食べてる〉なんてSNS投稿もあったな。ここも各国ファン、アスリートが集う状況になっているのでは? とウキウキして国立の照明が眩しく光る坂道を下ってたどり着いたホープ軒は……ネクタイ姿のサラリーマンがズラリ。安定の客層で肩透かしを食らった。
国立の入り口につながる階段を上ってみると、世界陸上を盛り上げようとの狙いで、各種スポンサーのイベントスペースがあった。
たとえば男子走り高跳び世界記録2m45の高さを示した壁があった。そこにジャンプで到達してみましょう、というものだが……〈うわー、高い〉とキッズたちが挑戦する。もちろん背面跳びでもベリーロールでもなく、垂直跳びで。
そこからもう少し歩くと、ライブスペースのような場所があった。ちょうどメダルセレモニーのタイミングだったようで、前夜に行われた男子棒高跳びのメダリスト3人が登場してきた。


