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「誰でもアメリカ行こうと思える時代」女子ゴルフ新常識…元“エリート”が痛感する“いまの子たち”との違い「米ツアーですぐ勝った若手」の共通点 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byOrlando Ramirez/Getty Images

posted2025/09/21 06:03

「誰でもアメリカ行こうと思える時代」女子ゴルフ新常識…元“エリート”が痛感する“いまの子たち”との違い「米ツアーですぐ勝った若手」の共通点<Number Web> photograph by Orlando Ramirez/Getty Images

今季からアメリカに主戦場を移した岩井明愛(右)と千怜。米女子ツアー初の“双子優勝”を達成した

 実際に今季の米ツアーで勝利を挙げている山下美夢有、岩井明愛・千怜、竹田麗央はいずれもナショナルチームに在籍した経験はない。要因として考えられるのは、加速度的に進む情報化だ。

「私たちが受けてきた最先端のプログラムや情報はもうスタンダードになっていて、そこから自分に何が合うのかを取捨選択することも普通。私は学生時代から『いずれ世界に行くんだ』と思っていたけれど、そういったビジョンがなかった選手も『アメリカ行こう』と思える時代になったと思います」

 吉田がプロ3年目を迎えた2022年には、資格規則が改定され、アマチュア選手が企業や個人とスポンサー契約を結べるようになった。活動資金の援助を得ることで、若年層のチャンスは大きく広がった。

ただひとつ、全員に共通するもの

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 新天地に移って間もなく輝かしい結果を残したり、年数を重ねることで苦しみが芽生えたり。史上最多、13人の日本人ツアーメンバーは立ち姿も、置かれた立場にも違いがある。

 ただひとつ同じものがあるとすれば、それは「相当な覚悟」だと言ったのは勝みなみだった。2014年、15歳でアマチュアにしてツアー優勝。彼女もまた特異なキャリアを過ごしてきた。渋野らと同じ最年長の27歳、米ツアー参戦は3年目。誰とでも分け隔てなく接する人柄でもやはり、ゴルフになると話が変わる。

「やっぱり……アメリカに来ようと思う日本人って、半端な気持ちじゃないと思うんですよ。ここには、『なんとなく出ている人』はいない。賭けてきている選手たちだから気持ちも強い」

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