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日本代表W杯予想スタメンは「2、3戦目の入れ替え」まで必要では…カギの1人は“2つの強み”を持つMF鈴木唯人「間違いなく成長できている」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byKoji Watanabe/Getty Images

posted2025/09/17 11:08

日本代表W杯予想スタメンは「2、3戦目の入れ替え」まで必要では…カギの1人は“2つの強み”を持つMF鈴木唯人「間違いなく成長できている」<Number Web> photograph by Koji Watanabe/Getty Images

日本代表が完敗したアメリカ戦で、MF鈴木唯人が見せた2つの強みとは

〈第3戦の予想スタメン:4-2-3-1〉
FW:上田綺世
2列目:三笘薫、南野拓実、堂安律
ボランチ:守田英正、佐野海舟
DF:瀬古歩夢、町田浩樹、板倉滉、高井幸大★
GK:大迫敬介

 あくまで予想スタメンであるが――前回カタールW杯のグループリーグで先発した選手との「直近の五輪に出場した選手」の割合を比較する。

前回W杯:平均4人
予想スタメン:平均1.7人 
※カタールW杯に出場した久保は除く

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 チームの成長や伸びしろを考えると、現状では不安が残る。メンバーの固定化が停滞を生むのは説明するまでもないからこそ、パリ五輪世代の台頭が待たれる。

鈴木唯人が見せた“2つの強み”とは

 そんな状況で戦った今回の2試合で、評価を上げたパリ世代の選手が2人いた。鈴木唯人と関根大輝だ。9月9日のアメリカ戦、フィールドプレーヤーで最もよいプレーを見せたのが鈴木唯人だろう。彼は、2つの強みを見せつけた。

1:臨機応変に判断し、プレーする力
2:守備能力

 臨機応変な判断が目立ったのは、ゴールキックからのビルドアップだった。この試合、日本は「ペナルティエリアに最終ラインから2選手が入る」いつもの形ではなく、リベロの荒木隼人に加えて、ボランチの藤田譲瑠チマがボックス内で構える形を採用した。そして2シャドーの鈴木唯人と伊東純也が、良いタイミングで下がってパスを受けて、ビルドアップの出口を作り、前進していく。それが理想形の1つとして事前に共有された。実際、鈴木は佐野海舟の両脇のエリアに顔を出し、たびたびボールを受けていった。

「ゴールキックの形は自分たちで準備してきて。真ん中に広大なスペースができていたので、タイミングを見てスペースを使おうと。あとは、望月(ヘンリー海輝)の身長が高いので(相手のプレスが厳しい場合は)そこを使っていこうと。自由に動き回りながら判断できていたかなと思います」

鈴木唯人が丁寧に回答した“守備の進化”

 チームのために働こうという気持ちが鈴木唯人にはある。それと同時にもどかしさを抱えていた。ビルドアップに加わって低い位置に落ちれば落ちるほど、相手ゴールからの距離が遠くなる。となれば、鈴木唯人がフィニッシュに絡む機会は減ってしまう。その難しさを誰よりも考えていたのは、他ならぬ本人だった。

「もちろん、そのバランスは、僕自身ずっと考えているところでした」

 鈴木唯人は、こう続けた。

【次ページ】 鈴木唯人が丁寧に回答した“守備の進化”

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