バレーボールPRESSBACK NUMBER
男子バレー“完敗”なぜ?「藍でも取れなかった」石川祐希、山本智大も現地記者に本音ポロリ…難敵トルコが徹底した“強豪ニッポンの倒し方”
posted2025/09/14 11:05
バレーボール世界選手権で黒星スタートとなった男子日本代表。試合後、キャプテン石川祐希は仲間たちに言葉をかけて労った
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
YUTAKA/AFLO SPORT
バレーボール世界選手権・男子予選リーグの初戦、日本対トルコ戦が行われたフィリピンのスマート・アラネタ・コロシアムは熱気に包まれていた。
日本代表の応援Tシャツやユニフォームを身につけた現地の観客は、JAPANのタオルや手作りの応援グッズを手に笑顔で14時(現地時間)の試合開始を待ち構えている。
練習が始まり、ベンチ入りメンバーが大型ビジョンに映し出されると、大歓声が沸き起こった。一番の盛り上がりは、主将の石川祐希と高橋藍の登場だ。スパイクを打つたびに送られる声援は、もはや絶叫や悲鳴に近い。
ADVERTISEMENT
バレーボール熱が高いフィリピンで開催される初めての世界選手権。今夏に開催したネーションズリーグ(以下、VNL)同様に、まるでホームと錯覚するような溢れんばかりの“ニッポン”コールが響いていた。
しかし、試合開始から1時間35分後、熱気に包まれた会場に静寂が走る。
セットカウント、0-3。勝利したのはトルコだった。
「ニッポンコール、聞こえました」
試合後のミックスゾーン。日本代表に特別な期待を向ける現地メディアは石川や高橋を囲んだ。一つ一つの質問に英語で応じるなか、高橋は「負けたことよりも」と前置き、悔しさを口にした。
「ニッポンコール、聞こえました。自分もフィリピンでプレーできることは楽しみにしていましたし、この声援を力に変えられなかったのが悔しい。応援してくれる方がこれだけ多い中で勝ちたかったのも事実。でも、負けてしまったことはしょうがないし、次の試合勝つしかない。切り替えていきたいです」



