「最悪のシナリオ」だったハズが…1カ月後には「支配的な投球」に？ ドジャース・佐々木朗希の現在地　現地メディアも二転三転の“リアル評” 

　ロバーツ監督も「このあと組織で話し合うことになるだろうが、いい知らせだね」と前向きなコメントを残した。9月2日の登板後には「球速とコマンドの安定が必要」と辛辣な言葉を投げかけていた指揮官だが、1週間後には評価が一転。結果に内容が伴ったことで、監督の姿勢も大きく変わった。

　首脳陣の評価が変わったのに歩調を合わせるように、報道のトーンも8月の「悲観」から9月に入って一気にスライドしはじめた。

　8月のリハビリ登板では『Dodgers Way』が「リハビリの最悪のシナリオ」と評するなど、悲観的な報道が目立った。

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　だが9月9日の登板後には『True Blue LA』が「序盤は支配的だったが、5回に崩れたことが課題」と冷静に指摘しながらも、「4回まで本来の佐々木を思わせる内容だった」とし、球速の安定やスプリットでの空振りを高く評価。MLB公式サイトも「ドジャース復帰への道筋が少し見えてきた」と報じるなど、前向きな論調が増えてきた。

現地メディアの潮目を変えた現地時間9日の登板の様子　©JIJI PRESS

佐々木の今後…ドジャースはどう判断？

　負傷者リストに入った投手のマイナーでのリハビリ登板は最長で30日。佐々木は8月14日にオクラホマシティ入りしたため、期限は9月13日に迫っている。

　ドジャースは、佐々木をメジャーのマウンドに戻すのか、それとも今季はシャットダウンするのか、重大な決断を迫られている。

　もちろん「道筋」は見えても、すぐに「道」が開けるわけではない。

　なぜなら、ドジャースの先発陣は現状、駒が揃ってきているからだ。大谷翔平、山本由伸、ブレーク・スネル、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショーという布陣に加え、6番手のエメ・シーハンも6勝を挙げている（9月11日時点）。

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