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「最悪のシナリオ」だったハズが…1カ月後には「支配的な投球」に? ドジャース・佐々木朗希の現在地 現地メディアも二転三転の“リアル評”

posted2025/09/13 06:01

 
「最悪のシナリオ」だったハズが…1カ月後には「支配的な投球」に? ドジャース・佐々木朗希の現在地 現地メディアも二転三転の“リアル評”<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

マイナーでのリハビリ登板が続くドジャースの佐々木朗希。当初は厳しい声も聞かれたが、ここへきて現地メディアの評価も変わりつつある?

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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Nanae Suzuki

 5月に右肩のインピンジメント症候群で故障者リスト入りして以来、なかなか復帰のめどが立たなかったロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希。8月に実戦復帰を果たすと、マイナーでのリハビリ登板を続けている。では、現地メディアは大型ルーキーの現在地をどうとらえているのだろうか。《NumebrWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

 9月2日(日本時間3日)のマイナーでの登板を終えると、佐々木朗希に関する現地メディアの報道は少しずつ温度感が変わり始めた。

 MLB公式サイトは「序盤に2本の2ランを浴びたが、その後立ち直り5回を投げ切った」と報じ、「修正力を示した」と評価した。もちろん「後半4イニングは収穫だったが、依然として課題が残る内容だった」と万全ではないことは指摘していたものの、それまでの酷評と比べると明らかに評価が変わりはじめた。

 ただ、この時点では米スポーツ専門メディア『Sports Illustrated』はロバーツ監督のコメントを紹介し、「3Aの打者相手ではもっと結果を出す必要がある」と伝え、首脳陣の苛立ちや焦燥を伝える内容も散見された。

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 一方で、ドジャース専門メディア『True Blue LA』は「初回に2本の2ランを浴びたが、その後は見違えるような投球を披露。最後の7人を連続アウトに仕留め、4回はわずか7球で片付け、5回も10球で締めくくった」と報じ、尻上がりの内容を強調した。

現地メディアの潮流が変わった登板

 そして、一気に潮目が変わったのが9月9日(日本時間10日)のマイナー5度目の登板だ。

 5回途中3失点という数字だけを見れば平凡だったが、内容が大きく変わった。

 平均98.6マイル(約158.7キロ)、100マイル(約161キロ)超えを6度記録。平均時速が前回登板から実に4マイル速く、メジャーとマイナーで登板した通算13試合で最多となる16の空振りを奪った。

【次ページ】 佐々木の今後…ドジャースはどう判断?

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