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野球のぼせもんBACK NUMBER
ソフトバンク電撃移籍で批判されて…上沢直之が明かす“当時の胸中”「厳しい目で見られるのは自覚していた」アメリカで投球フォーム崩壊…復活するまで
posted2025/09/13 11:04
今季からソフトバンクでプレーする上沢直之
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
JIJI PRESS
ソフトバンク移籍1年目の上沢直之が活躍している。チームで4人目となる10勝に到達。移籍の際に浴びた批判、崩したフォーム…現地記者が上沢に話を聞いた。【全2回の1回目/2回目へ】
夏の勝負どころで「エース級」の大活躍だ。
ソフトバンク・上沢直之がパ・リーグの8月度月間MVP(投手部門)に輝いた。月間4登板しリーグトップの4勝、そして防御率1.73と安定感を発揮した。
「大事な時期にチームの力になれたことが嬉しいです」
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8月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)では今季10勝に到達。チームで有原航平、リバン・モイネロ、大関友久に次ぐ4人目の2桁勝利となった。ちなみに10勝カルテット誕生は球団として2005年以来(杉内俊哉18勝、斉藤和巳16勝、和田毅12勝、新垣渚10勝)、20年ぶりの快挙になる。
「その3人が先頭を走って素晴らしいピッチングをしていた。置いていかれているようじゃダメ。何とか追いつきたいと思っていた。追い抜けるように頑張りたい」
批判あったホークス移籍…本人の回想
ようやくの本領発揮と言えるだろう。
オールスターまでの前半戦も先発ローテこそ守っていたが、その時点では6勝6敗と一進一退の星取り。防御率も3点台中盤と今季のプロ野球の中では平凡だった。
上沢が、少し神妙な顔で口を開いた。
「僕の場合、色々な経緯があった中でホークスに移籍しました。結果を残さないと、他の誰よりも厳しい目で見られるのは自覚していましたし、(批判めいたことを)言われるのも仕方ないと思っていました。とにかく結果を残さなきゃいけない。それがどんな形であれ。そんなふうに考えていました」
大バッシングはまだ記憶に新しい。

