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「戦術軽視じゃないけどブラジルと大違い」“日本代表戦のNHK解説者”にブラジル人記者が衝撃「クボがメキシコ戦MVP」「米国戦予想スタメンは…」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2025/09/09 11:05

「戦術軽視じゃないけどブラジルと大違い」“日本代表戦のNHK解説者”にブラジル人記者が衝撃「クボがメキシコ戦MVP」「米国戦予想スタメンは…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ドリブルでメキシコ守備陣をはがす久保建英

「前半の日本はまずまず。メキシコは、不思議なくらいに出来が悪かった」

――後半に入って8分、日本は上田綺世が下がって鎌田からパスを受け、右サイドの堂安、そして前方の久保へ。久保の右からの絶妙のクロスを南野が右足ボレーで合わせたが、ゴールの上を超えていった。

「日本の見事な連係から生まれたこの試合最大のチャンス。でも、またしても南野がシュートを失敗してしまった」

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――メキシコは、まだ0-0だった状況で後半15分、16分に一気に4人を代えた。「この試合のメキシコの目的は、勝つことよりも選手を試すことなんだな」と感じたのですが……。

「そうだね。その後、日本も3人を入れ替えてメキシコに同調した。強化試合ではなく純然たるフレンドリーマッチという感じになった」

世界レベルでは攻撃のアイディア、創造性が足りない

――後半23分、メキシコが初の決定機をつかみます。右サイドからFKを蹴り、MFエリック・リラが頭で合わせたが、GK鈴木彩艶が辛うじて弾き出した。

「ニアサイドにいたのは南野、堂安らアタッカーで、リラをフリーにしてしまった。DFの配置を間違えたと思う」

――このあたりから、メキシコがペースをつかむ。後半43分、メキシコは左後方から右前方へのロングパスをFWヘルマン・ベルテラーメが受けてシュート。ゴールの左へそれたが、これも決定機だった。

「直接的には前田大然がクリアをし損ねてこの選手をフリーにしたんだけど、本来、ここは瀬古が守るべきエリア。瀬古が中へ入り過ぎていて、ここをがら空きにしてしまった」

――日本は、45分に上田が縦パスへ抜け出したが、CBにファウルで阻止された。このCBはレッドカードを受けました。

「当然の判定だったと思う。でも、もう残り時間はほとんどなく、数的優位の恩恵は少なかった」

――試合全体の印象は?

「日本が優勢だったけれど、1点が取れず、勝ち切れなかった。このレベルの相手に対して多くの決定機を作る力がなく、数少ない決定機を決め切るには個人能力が不足していた。守備面は、多少のミスはあったけれど、合格点。メキシコには4連敗中で、直近の対戦だった2020年11月の試合ではスコア(0-2)でもプレー内容でも差があった。5年が経って、今やその差は埋まったと考えていいだろうね」

――にもかかわらず、日本はなぜ1点も奪えず、勝ち切れなかったのでしょうか?

「アジアでの戦いでは表面化していなかったけれど、このレベルでは攻撃のアイディアと創造性が物足りない。世界トップレベルの決定力を持つ選手も少なかった」

各選手を採点…MVPはクボだ

――選手全員の評価を10点満点でお願いします。まず、GKザイオンから。

「6.5点。プレー機会は少なかったが、ビッグセーブでチームを救った」

――つづいては最終ラインです。

【次ページ】 シャドー起用があり得る“いくつかのオプション”とは

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