「真佑さんとの会話も増えました」女子バレー佐藤淑乃（23歳）が射止めた“石川真佑の対角”…次世代エース“3年前の転機”とは？ 

「すごくいい選手だなってずっと思っていた人なので、その真佑さんと対角を組んでコートに入っていることはすごく嬉しいですし、一緒にコートに入っているからこそ学べることも多い。VNLのあと、世界バレーに向けては2人での会話も増えてきました。以前の自分は、真佑さんや紗理那さんや（井上）愛里沙さんがいた中で、『ああいうふうになりたいな』という思いが強かったんですけど、今は『一緒に協力して頑張りたいな』という思いに変わっています」

　VNL後、石川とよく話したのが、連戦で見えた課題について。特に準決勝でブラジルにフルセットの末に敗れた翌日の、ポーランドとの3位決定戦のことだった。

「全員疲労が溜まっていて、少しのズレがミスにつながっていた。1本目の質が少し悪くなって、2本目のタイミングが少しズレて、3本目もちょっとズレてミスになっちゃうというふうに。全員のちょっとずつの疲労によって、求めているものと違うことになる場面が多かったね、と。そこを誰かがリセットさせなきゃいけない。1本目2本目は変えようと思うと難しいので、3本目で。自分たちが、例えばトスが伸びないんだったら、短いトスを決め切る練習を今しておこうとか、そういうことを話し合いました」

日本代表の中心選手としての自覚が芽生えてきた佐藤淑乃（左）　©︎Volleyball World

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　憧れの存在から共闘へ。石川にとっても、佐藤が頼れる存在になっているということだ。

　今回の世界選手権では、連戦になるのは準決勝以降の2日間のみ。2人はそこだけを見据えている。9月3日の準々決勝・オランダ戦に勝利すれば、いよいよ準決勝だ。