「真佑さんとの会話も増えました」女子バレー佐藤淑乃（23歳）が射止めた“石川真佑の対角”…次世代エース“3年前の転機”とは？ 

　意外にも高校までは日本代表を現実的に考えたことがなかったという。その佐藤が、瞬く間に代表の中心選手になった。「今に至るターニングポイントは？」と聞くと、2つの転機を挙げた。

筑波大学時代の佐藤淑乃（2022年撮影）©︎Naoki Nishimura/AFLO SPORT

「一つ目は筑波大学を選んだこと。それまではアンダーカテゴリーの代表に選ばれたこともほぼなかったんですけど、日本一を獲れるレベルの大学でプレーできたことで、その後、日本代表や、ユニバーシアードなどアンダーカテゴリーの代表に入り、海外との試合も経験できたので」

　そして佐藤が挙げたもう一つの転機が2022年だ。

「真佑さんは試合に出られない時期でも…」

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「大学3年で初めて代表に選んでいただいた時、試合に出る機会はあまりなかったんですけど、代表期間一緒に行動して、日本のトップ選手を自分の肌でしっかり感じられた。もう一回そこに戻りたいと思いましたし、『代表で自分がしっかりコートに立ってプレーする』ということが自分の目標になったので」

　その年の代表で、一番記憶に焼き付いたのが石川の姿だった。

大学3年時に日本代表に選出された佐藤淑乃（下段、左から2番目／2022年世界選手権）©︎Rene Nijhuis/Orange Pictures/BSR Agency/Getty Images

「そのシーズン、真佑さんは（VNLで）試合に出られない時期が続いていたんですけど、誰よりも早く練習に来て、全体練習後も一番最後まで残って練習していました。監督に求められることを自分のものにしようと常に努力していて、その努力がその年の最後の世界バレー（世界選手権）につながって、真佑さんが出てしっかり結果を出していた。本当に『すごいな』と。普段の努力を見ていたので、『ここまでやらないといけないんだな』と、その時感じました」

　あれから3年、その石川と対角を組んでいる今を、佐藤はどう感じているのか。世界選手権前にこう語っていた。

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