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「真佑さんとの会話も増えました」女子バレー佐藤淑乃(23歳)が射止めた“石川真佑の対角”…次世代エース“3年前の転機”とは?
posted2025/09/01 11:06
バレーボール女子日本代表・佐藤淑乃(23歳)。アクバシュ監督就任以降、出番を掴んでいる(写真は7月のネーションズリーグ)
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Yuki Suenaga
「新星」と呼んでいいものか。バレーボール女子日本代表のアウトサイドヒッター・佐藤淑乃は、そう迷うほどの風格を漂わせている。
現在開催中の世界選手権では、今年日本代表監督に就任したフェルハト・アクバシュが掲げる「アグレッシブ」を体現する思い切りのいいスパイクやサーブで得点を重ねている。
ネーションズリーグでは全試合先発
代表デビューは筑波大学3年だった2022年だが、この年はリリーフサーバーとしての起用が主で、アウトサイドとして出場することはほとんどなかった。
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だがNECレッドロケッツ川崎に入団1年目だった昨シーズンのSVリーグで、いきなりエースの存在感を発揮。日本人選手最多得点をたたき出し、チームのファイナル進出に大きく貢献した。
昨年のパリ五輪では、日本のアウトサイドは古賀紗理那主将と石川真佑が対角を組んでいたが、古賀さんが昨年引退。アクバシュ監督のもと、ロサンゼルス五輪に向けて今年始動した日本代表で、主将でエースの石川の対角の座を射止めたのが佐藤だった。
6〜7月に行われたネーションズリーグ(VNL)では、15試合すべてに先発出場し、パワーあふれるスパイクと鋭いハイブリッドサーブで得点を奪い、日本のベスト4進出の大きな力となった。

