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「電話では話せないから…」阪神ドラ1・高山俊が語る“戦力外通告”の真実「阪神の結果は今も見てますよ」32歳なった天才が新潟で目指す“復帰第1号” 

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谷川良介

谷川良介Ryosuke Tanikawa

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posted2025/08/27 11:05

「電話では話せないから…」阪神ドラ1・高山俊が語る“戦力外通告”の真実「阪神の結果は今も見てますよ」32歳なった天才が新潟で目指す“復帰第1号”<Number Web> photograph by NumberWeb

現在はオイシックス新潟で現役を続ける元阪神の高山俊

「トライアウトに出たのは最後に地元の千葉で阪神のユニフォームを着た姿を見せたいという思いもありました。(阪神時代から)燃え尽きるまでやったら社会に出てみたいなとか考えたことはありましたけど、いざ戦力外という立場になり、いろんなところから声をかけてもらったりすると、まだ自分に需要があるのかなと。数ある選択肢の中で野球を続けることを選ぶことができたのは、自分を必要としてくれる球団に出会えたからだと思います」

 トライアウトでは全盛期を思い起こさせるシュアな打撃と積極的な走塁で健在ぶりをアピール。岡田監督にかけられた「応援しているから頑張れよ」という言葉も背中を押した。

新潟で「復帰第1号」を目指す生活が始まった

 高山が新天地に選んだオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブには、高山と同じようにNPB返り咲きを狙う選手たちは少なくない。育成契約を含めてNPBに一度でも在籍したことのある選手は、ドラフトを経ずにNPB球団と選手契約を結ぶことができる。2023年に独立リーグからNPB二軍に参戦するファーム専属球団となった新潟で「復帰第1号」を目指す生活が始まった。

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 同じファームが舞台でも環境は大きく変わった。試合会場の移動はすべてバス。イースタン・リーグ最南端の横須賀には7時間以上をかけて移動する。練習場も県内の複数の施設を使用。取材した日はホームスタジアムがある新潟市ではなく、燕三条駅から車で30分ほどにある白根野球場だった。首脳陣にも名前を聞けば顔が浮かぶプロ野球界のOBがそろい、野球に専念できる環境は整えられているが、華やかな世界を知る高山からすれば一定のカルチャーショックを受ける部分もあったはずだ。

「でも、すぐに慣れましたよ。どこにいても大変なことはありますから。自分の立場はわかっているし、そもそも簡単なことではないと覚悟をもって新潟にきました。それに32歳になって、またプロ野球を目指せる、上の世界を目指せる人はそういないじゃないですか。野球に限らず同世代の人たちにポジティブなメッセージを伝えていけたらいいですね」

「阪神の結果は見てますよ」

 新潟2年目の夏。イースタン・リーグの打率ランキングをチームメイトたちが上位を独占していた。高山も一時的に首位打者に躍り出た。

 この報道を見て、かつての仲間たちから連絡が届いた。明治大の同期で阪神ドラフト1位&2位のコンビとしても話題を集めた坂本誠志郎とは今も連絡を取り合っている。

【次ページ】 高山がキッパリ言い切った“ある一言”

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