「公立校が私学強豪に勝つのは困難なのか？」県大会ベスト4進出、ある地方進学校のホンネ…甲子園出場“わずか6校”史上最少の背景「部員の確保も大変」

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　6／49――。今年の夏の甲子園に出場した公立高校の数である。これは昨年の12校から半減し、過去最少の数だった。

　少子化が進む日本において、現在は高校生の間でも「二極化」が進んでいる。スポーツも勉強も、それぞれに特化され、ノウハウを積み重ねた私学が圧倒的な実績を誇り、かつてのように文も武も追い求める「普通の公立校」の戦い方は、ますます難しくなっている。

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　そんな中、今年の群馬大会でベスト4まで進出したのが県立高崎高校だった。同校は偏差値70を超える、群馬県でトップクラスの進学実績を誇る公立の進学校である。地元では「タカタカ」と呼ばれるこの伝統校の夏の県大会ベスト4進出は、実に21年ぶりの出来事だった。

　その裏では、多くの公立校が直面する“ある問題”もあった。推薦入試がないこともあり、選手を集める難しさを同校の飯野道彦監督はこう語る。

「入部するか決めていない生徒でも、入学してから必死に勧誘して入ってもらうこともありますから。男子校である分、他校さんよりは状況は良いのでしょうが、それでも部員の確保だけでも大変です」

　タカタカ野球部の強みは、勉強と両立しながら培われた「深掘りの面白さ」。2年前から練習メニューを完全に生徒たちだけで考えるようになり、自分たちに足りないものを自主的に考え、人に与えられるのではなく自ら実践する姿勢が身についたという。

　しかし、準決勝では強豪私学の前橋育英に2-17の5回コールドで敗れる。

「試合後のメディカルチェックの場で、向こうの話を聞くタイミングがあったんです。それを聞くと、正直、どうやっても勝てなかっただろうなぁと」とチームの主将を務めた広沢圭亮は振り返る。

　スポーツ推薦なし、朝練なし、放課後の練習も1日2時間半が限界という“ないないづくし”の環境。それでも「普通の公立校」がどこまで強豪に迫れるのか――その答えは本編でさらに深く描かれている。

＜続く＞

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　この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。