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「どうせ野球学校だろう、と思われがちですが…」夏の甲子園初出場で話題「未来富山高校」のナゾを追う…通信制高校が“創部8年”で全国出場のウラ話
posted2025/08/11 11:04
創部8年で甲子園初出場を決めた未来富山高校。全校生徒24人中23人が野球部という異色の通信制高校だ
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
JIJI PRESS
8月5日に開幕した夏の甲子園。中でも注目を集めるのが、一風変わった校名が印象に残るある初出場校だ。近年、多くの「旋風」を巻き起こす通信制高校の新鋭は、果たしてどんなチームなのだろうか。《NumberWebルポ全2回の1回目/つづきを読む》
未来富山。
高校野球ではまだ馴染みの薄い校名。
そんなチームが創部8年目となる今年の夏に甲子園出場を決めると、その実態が少しずつ明らかになっていく。
全校生徒24人中「23人が野球部」
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通信制の高校。全校生徒はわずか24人で大半の23人が野球部に在籍し、アスリートコースで学ぶ。地元・富山の出身者はひとりのみで他は長野や東京などの県外から来ており、全員が魚津市の寮で生活する。
未来富山の1日の主なスケジュールは、同校のホームページにある通りだ。
7時に起床と点呼があり、朝食を摂る。8時30分からプリント学習に励み、11時30分の昼食後に寮を出発。13時から練習が始まる。チームに専用グラウンドはなく、地域の球場や施設を借りて汗を流す。17時に練習が終わると寮に戻り、19時の夕食までに洗濯や入浴を済ませる。その後、寮の清掃などをして就寝となる。

