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高野連会長は「対処しようがなかった」…広陵高の甲子園“出場辞退”問題 報道陣100人超「異例の3連続会見」で感じた“SNS時代の高校野球”のリアル
posted2025/08/11 07:30
甲子園でも史上初となる「大会開幕後の不祥事による出場辞退」を余儀なくされた広島・広陵高の中井哲之監督
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
JIJI PRESS
連日盛り上がりを見せる夏の甲子園。一方で、今年は広島・広陵高が一連の暴力事案に関する問題から、初戦を終えてまさかの出場辞退という結末となった。史上初となる「大会開幕後の不祥事による出場辞退」を受け、現場はどんな空気につつまれたのか。現地取材の記者がその様子をルポする。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
「粛々と全力を尽くすだけなんで」
監督の中井哲之が意思を示していただけに、広陵の決断は急展開といえた。
広陵が…2回戦以降の出場辞退を発表
予定されていた4試合全てが雨天順延となった8月10日。今年1月に発生した広陵の不祥事を巡る一連の騒動を受け、大会本部が2回戦以降の出場辞退を発表した。
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大会本部によると、この日の朝に学校側から連絡が入り、申し出があったという。その後、全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の大会本部と主催者の朝日新聞社、日本高野連が承認し、決定された。
そして午後。出場辞退までの経緯を説明する会見が、西宮市で立て続けに行われた。
13時。広陵高校の堀正和校長と広陵学園の浅田哲雄事務局長が報道陣の前に立つ。

