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「じつは“飛ばないバット以前”より成績アップ」甲子園の新規格バット2年目…1本3万円超は「高いよ、との声も」高野連が酷暑問題とともに語る 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2025/08/05 06:01

「じつは“飛ばないバット以前”より成績アップ」甲子園の新規格バット2年目…1本3万円超は「高いよ、との声も」高野連が酷暑問題とともに語る<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2025年センバツ優勝校となった横浜。この大会の打撃データを見ると、新規格バット2年目の興味深い傾向が見えた

「朝日新聞、毎日新聞のご協力を得て、全国の高校にバットを3本配布させていただきましたけれども、3本だけですね。加盟校の指導者、各都道府県の先生方から『高いよ』という声は確かに聞きます。バット自体の価格だけでなく競技人口が減り、パイが減っているうえに物価高もあります。また今回の新規格バットは反発性能を計測するためのテストを1つ追加していますので、手間がかかっています。できる範囲で各校を支援していこうと思っています」

「R規格」の金属バットは、安全性と、打撃技術を「正しい方向性」に是正する目的で導入された。しかし日本高野連が「導入するだけで事足れり」と思っているのではないことは見て取れた。今後も改善、改定の余地があれば積極的に動く意思があるのは間違いないだろう。

酷暑下の二部制に「ドキドキしている」ワケ

 そして近年の高校野球で大きな課題となっているのが――夏の大会における酷暑である。昨夏の甲子園から採用し、今年は期間を広げて実施する「二部制」について日本高野連・井本亘事務局長に聞くと、このように切り出した。

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「正直申し上げると、ドキドキしているという心境です」

 いったい、どういうことか。〈つづく〉

#3に続く
「極論だと“夏実施をやめる”となりますが」酷暑の高校野球…高野連が悩む現場のリアル「地方大会は冷風機、扇風機の取り合いになるようで」
この連載の一覧を見る(#1〜4)

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