- #1
- #2
ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「ビシエドは代打からスタメンに名を連ねてほしい」DeNA夏の緊急補強の真意を統括本部長に直撃! 阪神追撃へ「なりふり構っていられない」
posted2025/08/02 17:00
今季途中に獲得したビシエド(右)に帽子をかぶせるDeNA萩原本部長(左)。阪神追撃へ、新戦力補強の真意を直撃した
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
SANKEI SHIMBUN
——27年ぶりのリーグ優勝を目指す横浜DeNAベイスターズですが、勝率5割前後を行き来した前半戦、思うような結果が出ませんでした。編成のトップとして、チームの戦いぶりをどのように見ていましたか。
今シーズンは、球団としてリーグ優勝に向け全振りをすることを決め、例年以上に様々なことに取り組んできましたが、まず一番の想定外は、一球団(阪神タイガース)だけを抜け出させてしまったということですね。想定ではうちが開幕ダッシュを決められればちょっとリードして貯金10~15、悪くともイーブン前後の団子状態を想定していました。しかし、現実にはそうはなりませんでした。
特に、これはメディアもファンの方々もわかっていることだとは思いますが、オフェンス面で想定外のことが起き、そこは認めざるを得ませんし、期待に応えられていないのが事実です。
攻撃面の負の要素がいっぺんに出てしまった
ADVERTISEMENT
——チーム打率や出塁率がリーグ下位に低迷するなど、怪我人なども出て自慢の攻撃力が機能していない印象です。要因は様々あると思いますが、どのような分析をしていますか。
経験豊富な選手たちが期待通りの働きができていなかったり、またレギュラーを奪うべく伸びると想定していた若手選手たちが前半戦では出てきませんでした。また、作戦の体現度といったものも満足いくものではありません。
そう考えると、オフェンス面に関し、あらゆる負の要素がいっぺんに出てしまったといった印象です。あらゆる想定外を想定内にする努力は皆でしていましたが、ここまでになるとは正直、思っていませんでした。
——では投手陣はいかがでしょうか。先発投手はクオリティー・スタート(6回自責点3点以内)のケースが多く、試合は作れていますね。

