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「ビシエドは代打からスタメンに名を連ねてほしい」DeNA夏の緊急補強の真意を統括本部長に直撃! 阪神追撃へ「なりふり構っていられない」 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2025/08/02 17:00

「ビシエドは代打からスタメンに名を連ねてほしい」DeNA夏の緊急補強の真意を統括本部長に直撃! 阪神追撃へ「なりふり構っていられない」<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

今季途中に獲得したビシエド(右)に帽子をかぶせるDeNA萩原本部長(左)。阪神追撃へ、新戦力補強の真意を直撃した

 それは承知しています。それを前提として考え、後半戦に入る前に態勢を整え直しました。

——それが今回の補強ですね。他球団に比べれば積極的なアプローチだったと思います。

 支配下70人の枠をどう使うかをあらためて皆で検討し、今、考えられる上で、藤浪晋太郎選手、マイク・フォード選手、ダヤン・ビシエド選手という優先順位の高かった選手を3人ほぼ同時に獲得することができました。正直に言えば、予算という面では厳しいところがあったのですが、社長の木村(洋太)からのサポートもあり、何とか形にすることはできました。

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——全員がNPB経験者です。やはりシーズン途中に加入するNPB未経験の選手は、なかなか活躍できないというのが定説ですが、そこを考慮してのことですか。

 たしかに、環境に慣れているという面を重視したのはあります。未経験ということを考慮しても、一軍で活躍できるレベルのピッチャーや野手でリストに上がっている選手が出てこなかったので、そういう意味ではやれるだけのことをやった結果の人選でしたね。

フォード再獲得の経緯

——ではまず野手についてお聞きしたいのですが、再加入となったフォード選手は昨季終了後、オファーは出していたのでしょうか。

 いや、実際はオファーにすらたどりつかない状況でした。やはり今季もタイラー・オースティン選手のバックアップという立場でしか我々としてもオファーできなかったので、本人としてはそれは受け入れられるものではないようでした。言っていることは当然だと思いましたし、仕方がないことだと認識していました。

——シーズン中にその状況に変化があったと。

 そうですね。フォード選手は常にリストには名前があったのですが、昨年のオフでは、良い反応ではなかったので諦めかけていたんです。しかし、フォード選手がFAになったとき、もう一度だけオファーをかけてみようと。そうしたら色よい反応を頂けたんです。しかも条件すべてを説明して、それでも受けてくれると言ってくれたのでトライした価値がありました。

【次ページ】 ビシエドへの期待

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